こんにちは
台風が近づいてきたせいか、どんより曇り空ですね・・・
先日、お店ではこんな修理をやっていました・・・
↓はアップライトピアノの中身（アクション）なのですが、
指を差しているところ・・・
何か出ていますね
近くで見ると
鉄の棒のような物が飛び出しています。
これは、センターピンと言って、部品同士をつないで回転する軸になっています。
本来、これは部品の幅にきちんとおさまっているはずなのですが、
ピアノが急激に乾燥してしまった状態で弾くと、
ずるずるとピンが飛び出してきてしまうことがあります。
ちなみに、一度飛び出してしまったものは、自然には元に戻りません。
このピアノは、このように飛び出しているピンが20本以上あったので、
88本（バットのみ）すべて交換します。
まず、ハンマーを外して、
ピンを押さえつけているプレートを外します。
このように外れました。
二つの穴に刺さっているんですね～。
まずは今ささっているピンを抜きます！
そして新しいピン（二本並んでいる下のほうです）を用意して、
穴に差してみます。
まずはゆるすぎないように、ちょうど良い太さを選び、
その後、ちょうど良い硬さになるようにリーマーで穴を広げます。
この時に左右の硬さが違うと、また飛出しの原因になるので、
両方ともしっかりと調整します。
最後に両端をカットして
できあがり！！
ちなみに今回はバット（ハンマー）部分だけでしたが、
アップライトピアノでは、一つの音につきセンターピンは３か所使われているので、
全て交換するときは ３か所×８８音＝２６４本 になります！
このようにセンターピンが飛び出していると、
ハンマーがぐらぐらして弦に当たらず、音が出なかったり、
弾いたときにカチャカチャと雑音がなってしまう事があるので、
早めに修理が必要です
兎にも角にも、
ピアノにとって過乾燥は大敵です
さらに多湿はもっと大敵ですので、
ピアノが置いてあるお部屋は常に50～60％くらいの湿度になるように、
お気を付けくださいね～
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牛久保ピアノ
住所：神奈川県相模原市緑区橋本６-３０-１６
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