何年か前の夏にベトナムを旅したことがある。

1週間の日程でありえないことに

ホーチミンからハノイまで電車で2泊3日の旅。

料金は外国人料金で(今は区別がないって聞いたけど)地元の

人たちの倍近い料金だった。


いやあーあたしは結構つらい乗り物にチャレンジするのが

好きであえてつらい乗り物に乗って旅をしてしまう性分なんだけど

この電車の旅は1位か2位には入るくらい

なかなか、ハードな旅だった。


2泊3日座り続けて、ほんとにどこがソフトシートなのでしょうか・・・?

って聞きたくなるぐらい硬い椅子。

朝6:30になると運ばれてくるインスタントラーメン風の朝ごはんから

1日が始まる。

流れていく景色を見ながら、ゆったりとした時間をかんじる。


あくせくした日常のなかで忘れかけていたもの。


2泊3日の電車の旅は日本にはもう忘れ去られた旅。

むかしはあったんだろうな、日本にも。


隣に座ったおばちゃんがお菓子くれたり、

向かいに座った若い兄ちゃんがタバコ勧めてくれて

大人すぎる味にちょっとむせてみたり、

後ろの席の小さい女の子は何回もお母さんに怒られてるのに

電車の窓から身を乗り出してたり・・・・・。


夜になれば椅子に横になる人、

通路に横になる人、

座ったま眠る人、

それぞれの方法で眠りにつく。


ハノイに着いた時にはみんなと別れるのがさみしいくらい

親近感がわいていた。


電車の旅のつらさは語りきれないけれど

なんとなく懐かしいような

あったかい気持ちになれたそんな旅だった。