ここのところ、ブログの更新が滞ってしまって申し訳ありません。
ネタに困った・・・と言うわけでもありませんが、今回はちょっと変わった視点で行きたいと思います。
●ブログキーワードビジュアライザー
最近、私が数年前から考えていたことに近い、こんなビジュアルを見せてくれるサービスを発見したのだ。
http://bkv.so-net.ne.jp/
いや実に面白い。そう、まさにこんな感じだ!
さて、なぜこんな話をしたのか?、その背景について少々お付き合い願えないだろうか。
●量ではなく質を扱う調査、定性調査とは?
マーケティングリサーチには、よく「グルイン」と略して言われる「フォーカスグループインタビュー」や、「デプスインタビュー」と言った「定性調査」なるものがある。「フォーカスグループインタビュー」を例にとって説明すると、大体6~7名の人に集まって頂き、あるテーマに沿って司会の進行に従い、自由に意見を言ってもらう座談会という感じのものだ。
何%といった数字を扱う「定量調査」の対になるもので、より本音や直感的な情報を集めるのに重宝する手法である。さて、私もこの定性調査の司会(モデレーター)をやることがあるのだが、その際ふとあることに気がつくことがある。
人のモノの考え方、発想の仕方は、どうにもあまり論理的ではないのだ。
そう、その人の過去の経験や、思いこみ、ブランドイメージなどがミックスされ、強く連想されるものが口から出てくるように感じるのだ。
●人の発想の仕方
守秘義務があってあまり具体的なことは書けないが、例えばこんな感じだ。
「オリンピック-中国-パンダ-損保ジャパンだ-上戸彩」
細かい行程をみればまだ納得は行くが、この行程が中抜きになることもあるので、「オリンピック-パンダ」となったりして、理解に苦しむこともある。
これが「オリンピック-上戸彩」になった日には、オリンピックと言えばスポーツ、スポーツといえばオロナミンC??オロナミンCのCMは韓国のヨン様に会いに行ったんじゃなかったっけ?などと、本当にわけがわけが分からなくなってしまうのだ。
実際問題、脳の中で物事の結びつきが強化されると、こういった一見突飛に思える連想が出てくるものだ。
人はそんなに論理的で整理された思考ではなく、こういった連想で思考をしているというのはほぼ間違いがなく、リサーチャーやマーケターを日々惑わせてくれるわけだ。
●連想しているのであれば・・・
そこで、発想を逆転してしまえばいいわけだ。人の頭は脳神経細胞のネットワークでできているのだから、連想を利用し、思いついたように図示化すれば、自然な思考の整理・明確化ができるのではないだろうか・・・。
このあたりは推測も含まれるが、マインドマップの開発者「トニー・ブザン氏」はきっとそんな考えだったに違いない。近頃割と有名になってきた、思考の整理、目標達成の用いられるツール、それが「マインドマップ」である。
http://www.mindmap.ne.jp/seminar/group/42/
こうやって人の頭や自分の頭の中を覗いてみると、思考は実に自由奔放であり、なかなか論理的に整理するのが難しいことが分かってくる。
逆に言うと、「そうつながっているのか・・・!」といった発見や、「一見つながりが理解できないものが、なぜつながったのか?」という観点で見てみると、いろいろ気づきがあると思われる。
マーケターやリサーチャーは、比較的論理的な思考をしがちであるが、世の中の多くの人はそんなに論理的ではない・・・そう気がつくだけでも大きな収穫があるように思える。むしろ、「自分でも理由が分からないが、ついやってしまう謎の行動」の方が研究しがいがあるテーマに思えてならない。
牛堂雅文
ネタに困った・・・と言うわけでもありませんが、今回はちょっと変わった視点で行きたいと思います。
●ブログキーワードビジュアライザー
最近、私が数年前から考えていたことに近い、こんなビジュアルを見せてくれるサービスを発見したのだ。
http://bkv.so-net.ne.jp/
いや実に面白い。そう、まさにこんな感じだ!
さて、なぜこんな話をしたのか?、その背景について少々お付き合い願えないだろうか。
●量ではなく質を扱う調査、定性調査とは?
マーケティングリサーチには、よく「グルイン」と略して言われる「フォーカスグループインタビュー」や、「デプスインタビュー」と言った「定性調査」なるものがある。「フォーカスグループインタビュー」を例にとって説明すると、大体6~7名の人に集まって頂き、あるテーマに沿って司会の進行に従い、自由に意見を言ってもらう座談会という感じのものだ。
何%といった数字を扱う「定量調査」の対になるもので、より本音や直感的な情報を集めるのに重宝する手法である。さて、私もこの定性調査の司会(モデレーター)をやることがあるのだが、その際ふとあることに気がつくことがある。
人のモノの考え方、発想の仕方は、どうにもあまり論理的ではないのだ。
そう、その人の過去の経験や、思いこみ、ブランドイメージなどがミックスされ、強く連想されるものが口から出てくるように感じるのだ。
●人の発想の仕方
守秘義務があってあまり具体的なことは書けないが、例えばこんな感じだ。
「オリンピック-中国-パンダ-損保ジャパンだ-上戸彩」
細かい行程をみればまだ納得は行くが、この行程が中抜きになることもあるので、「オリンピック-パンダ」となったりして、理解に苦しむこともある。
これが「オリンピック-上戸彩」になった日には、オリンピックと言えばスポーツ、スポーツといえばオロナミンC??オロナミンCのCMは韓国のヨン様に会いに行ったんじゃなかったっけ?などと、本当にわけがわけが分からなくなってしまうのだ。
実際問題、脳の中で物事の結びつきが強化されると、こういった一見突飛に思える連想が出てくるものだ。
人はそんなに論理的で整理された思考ではなく、こういった連想で思考をしているというのはほぼ間違いがなく、リサーチャーやマーケターを日々惑わせてくれるわけだ。
●連想しているのであれば・・・
そこで、発想を逆転してしまえばいいわけだ。人の頭は脳神経細胞のネットワークでできているのだから、連想を利用し、思いついたように図示化すれば、自然な思考の整理・明確化ができるのではないだろうか・・・。
このあたりは推測も含まれるが、マインドマップの開発者「トニー・ブザン氏」はきっとそんな考えだったに違いない。近頃割と有名になってきた、思考の整理、目標達成の用いられるツール、それが「マインドマップ」である。
http://www.mindmap.ne.jp/seminar/group/42/
こうやって人の頭や自分の頭の中を覗いてみると、思考は実に自由奔放であり、なかなか論理的に整理するのが難しいことが分かってくる。
逆に言うと、「そうつながっているのか・・・!」といった発見や、「一見つながりが理解できないものが、なぜつながったのか?」という観点で見てみると、いろいろ気づきがあると思われる。
マーケターやリサーチャーは、比較的論理的な思考をしがちであるが、世の中の多くの人はそんなに論理的ではない・・・そう気がつくだけでも大きな収穫があるように思える。むしろ、「自分でも理由が分からないが、ついやってしまう謎の行動」の方が研究しがいがあるテーマに思えてならない。
牛堂雅文