のびのびと海外生活を楽しみながら

がっつり国語力を付けたいお子さんと

オンラインで国語の授業をしています、

のびのび進学塾じょんじょんです。

 

 

 

学生時代、「国語はセンスだ!」と聞き

それを鵜呑みにしていた私。

そのセンスがなかったため、当然、

国語の成績はあまり良くありませんでした。

 

 

 

けれど、そんな子どもの頃の私に伝えたい、

国語はセンスじゃないよ〜!!と。

先週から3回に渡り、現地校に通いながらも

国語の読解力を身に付けるコツを

学年別にお伝えしたいと思います。

低学年編はこちらから ↓

 

 

 

 

本日は、小学校中学年編。

3、4年生の読解でキーとなるポイントは3つ。

 

1 場面の変化をとらえる。

2 情景をとらえる。

3 登場人物の気持ちをとらえる。

 

です。

 

 

 

 

1 場面の変化をとらえる

 

例えば、3年生の「ちいちゃんのかげおくり」。

いつ何度学習しても、私は涙なしには

このお話は読めませんでした。

特に、子どもが小さいうちは

我が子とちいちゃんが重なり、

家で予習するたびに泣いていました(笑

 

 

 

と、私の話は置いておいて...

中学年は、場面の変化をとらえることが

ポイントの一つとなります。

下の写真のように、1行空いているところで

場面が分かれています。

 

 

 

 

それぞれの場面の

・ 時と場所

・ 登場人物

・ 出来事

などを正確にとらえられるようになりたいです。

 

 

 

「1の場面は、いつのお話?」

「2の場面は、ちいちゃんはどこにいる?」

「3の場面は、誰と会った?」

と尋ねてみるのもオススメです。

 

 

 

また、「本当に会えたんだね。良かったね!」

などと揺さぶりの声掛けをしてみて、

お子さんが「え?!これはただの幻だよ!!」

などと説明し出したらシメたものです( ´ ▽ ` )

「えー??!ホントに会えたわけじゃないの?!

 どうして分かったの?!」

とどっさり褒めてあげてくださいね♪

 

 

 

ここで、「そうだね、良かったね!」と返ってきたら

「誰の声が、どこから聞こえてきたの?」

などと、お子さん自身が自分で「あれ?」と

感じるような質問をしてあげてください。

きっと自分で気付くことができると思います。

 

 

 

 

2 情景をとらえる

 

「情景」とは、単なる景色を

指すものではありません。

情景は、登場人物の気持ちが

映し出されたものなので、

情景をとらえることによって

登場人物の気持ちを読み取ることもできます。

 

 

 

例えば、「どんよりとした曇り空だった。」

という表現があったとします。

そこで、予想されるのは、

主人公のもやもやした気持ちや

不安の気持ちですよね。

 

 

 

それを、的確にとらえられるようになったら

物語文の読解力も、いい感じに

学年相応に身に付いてきていると思います。

 

 

 

 

3 登場人物の気持ちをとらえる

 

物語の内容を理解する上で大切なのは

登場人物の気持ちを読み取ることです。

「嬉しい」「悲しい」など、

分かりやすい言葉で書かれていることも

ありますが、そうでないことの方が

ずっと多いですよね。

 

 

 

登場人物の気持ちを読み取るときには

次のような点に注目するといいです。

 

1 気持ちを表す言葉や表現

2 登場人物の表情やしぐさ

3 登場人物の会話

4 登場人物の行動

5 情景

 

 

 

例えば、2。

「ユリは、顔を真っ赤にしてうつむいた。」

という叙述があったら、

ユリはきっと恥ずかしい、やっちまったと

いった気持ちかと思います。

 

 

 

そこに気付けたら、

「何をしちゃったの?」などと

内容読解に関わる質問をしてみるのもいいでしょう。

また、「あなたがユリだったらどう?」と

読書を楽しむ視点からの質問をしてみるのも楽しいと思います。

 

 

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今日は、現地校に通っていても、

国語の読解力を伸ばすコツ、中学年編でした。

 

1 物語の設定をとらえる。

2 物語の場面をとらえる。

3 登場人物の特徴をとらえる。

 

この3つの力を中学年のうちに育てると、

物語の読解がますます楽しく、

そして深いものになります。

 

 

 

 

いつも言っていることですが、

すぐにできなくてもいいんです。

楽しみながら何回も

子どもとのやりとりを続けていくと

コップの水がいつか溢れてくるように、

子どもの心に腑に落ちるときがいつかやって来ます。

お互い気長にのびのび行きましょう( ´ ▽ ` )