ようやく青空を拝めた3日目、朝からMRTで關渡へ。
關渡宮には金財の神様が集結しているそうで金運アップのお宮さんとして有名なんだとか。
北投だったかな、乗り換えで降りて友達がお手洗いに向かい1人になった時に陽気なボランティアガイドのおじさんに、確か中国語で話しかけられた。
「どこ行くの?コーリア?」
「ノー、ジャパニーズ」
「あなた日本人⁈日本人ー!日本のどこ?」
「大阪です」
「オーサカ⁈イェーイはっはっはっオーサカ!ははっ」
「日本語上手ですね」
「私、日本語学校通ってる、日本人みたら積極的に話しかけなさい言われてる!わああオーサカ!」
日本人ってだけで大変興奮されてしまい、お喋りが止まらない止まらない。
苦笑いしながら、先日ご夫婦で沖縄4日間旅行した話を聞いた。
「那覇、アメリカの飛行機ある」
「米軍基地?」
「べ…?アメリカ!アメリカ!」
二度、米軍?と聞いてみたけど、米軍という単語はわからないようでアメリカを連発。恐らく観光で行ったのだろうけど、アメリカというので、まさか基地移設反対しに行ったのかな…?
「よっか、いつか、むいか、なのか、ようか…えーとえーと」
「ようか?ここのか?」
「あっはっはっ!ここのかね、ここのかー!すぐわからなくなる。どこ行くの?」
遅い。おっちゃん聞いてくれるの遅い。
「グワンドゥ」
「關渡宮?グワンドゥふふふグワンドゥ自国語よ!あなた自国語話せるのー!はっはっはっはーっ!!」
おっちゃんのテンションうなぎ登り。
首を振って伝えると、私が手に持つ台湾語の路線図をみて「日本語マップ持ってきてあげる」と鼻息荒くインフォメーションに走っていった。
友達と合流し、おっちゃんを追い2人でインフォメーションへ。
カウンターのお姉さんが英語で対応してくれて、私が英語で返すとおっちゃんから笑みが消え真顔で聞いてきた。
「英語話しできるの?」
なんだこの変容。
「簡単なことしか話せないよ」と日本語で返すと、再び満面のニコニコ顏で、そうだろうそうだろう、と深く頷き、さあ行くよ!と、先陣を切って歩きだした。
おっちゃんのテンションの高さに引いてるお姉さんにお礼を言って、おっちゃんについていく。
日本語学校のくだりを友達に話している姿をみていると、多分日本語学校で、ほとんどの日本人は英語も中国語も話せないって言ってそうだな、と少し思った。
実際そうだし
ニコニコ満面の笑みでエスカレーターを一緒に上がってホームまで案内してくれるおっちゃん。
難しい顏をしてしきりに「左、左、んー、ここ、左、こっち右、何もない、左」と言う。
「電車、降りたら左に行く?OK?」
「あっはっは!そうそう降りたら左に行って下さい!あけましておめでとうございまーす!」
知ってる日本語をぶち込んでくるおっちゃんの背後に他の観光客が話しかける。
「淡水に行く電車これ?」
「そうだよ、どこから来た?コーリア?」
邪魔すんな、とばかりに態度が変わるおっちゃん。
「バンコク」
「バンコクから来たんだって、バンコク知ってる?タイ!タイ!」
わかるわ!
「Hello!アイムジャパニーズ」
「ジャパニーズ!こんにちわ!」
ホームに入ってくる電車、残念そうなおっちゃんの顏。もっと話したいのに単語がパッと出てこないようで、一生懸命うーんうーんと思い出そうとしてる。
「ありがとうございました。日本語の勉強がんばって下さい!謝謝!」
「勉強がんばる!あなたもがんばって!ありがとうございます!はっはーあけましておめでとございまーす!!」
電車に残る笑い声、賑やかなおっちゃんだった。
楽しい気分のまま、關渡に到着し地図を開くことなく徒歩15分。
關渡宮に到着。
繊細な作りが、まるで折紙を重ねたよう。
見様見真似でお参りしながら、沢山の神様が両側に並ぶ道を進んでいく。
千手観音像の奥が開けており、小さな狛犬達と淡水河を臨む。
ハムケツ、ならぬ、こまケツ。萌える。
更に登ると展望台があり一休み。
お弁当でも買ってこれば良かった
狛犬目線。
やっぱり途中下車して迪化街に行ってみた。
買い物やランチは諦めて西門町へ。
美味しいって何て幸せなんでしょう!