ずっと、気になってはいた。

どのSNSで彼女を見ても、いつからか更新がピタリと止んでいたこと。

機種変でもして全SNSのアカウントを変更して、私はネット繋がりで疎遠気味になってたし縁が切れたんだな、今頃もどっかで彼女の日々を更新し続けているんだろうな、と思っていたので心配なんて微塵もしていなかった。今思えばそんな心配をしたくなかっただけなのかもしれない。


ある日某SNSのフォロワー欄をぼーっと見ていて、ふと彼女のアカウントが目に止まった。やはり更新はされていない。


あまりにも遅すぎる、嫌な予感が今更頭をよぎる。


まさかね、と思いながらも、彼女の本名を検索欄に打ち込む私の手は止まらなかった。






【悲報】 【海岸で】【○○大生3人行方不明】遺体で発見  毎日新聞 news 5ちゃんねる 2ちゃんねる





検索結果は地獄絵図だった。  


私が知る半年も前に、彼女は亡くなっていた。

私は生まれて初めて、ネットを通して知り合った友人を亡くした。

 

ニュース普段見ないにしても、受験にしても、気付くのがどう考えても遅すぎた。もっと敏感に気にかけるべきだった。更新は全て同じぐらいの日で途絶えているし、ネット繋がりで疎遠気味だったとはいえもっと早く気付くことができたはずだ。途方もない後悔と自責に襲われる。それぐらい、私にとって彼女は大切な存在だった。そんな存在の消失に、6ヶ月も私は気付くことが出来なかった。薄情にも程がある。私は糞野郎だ。


してもしきれない懺悔と、心の底からの冥福の祈りを込めて、彼女との思い出をここに書き残しておく。






彼女と出会ったのは私が中学2から3年生ぐらいのことじゃなかっただろうか。

ユニゾンアカウントを始めたばっかりの年下の私と初めて特別仲良くしてくれたのが2つ年上の彼女、ごっちゃんだった。

たかがネットだけの繋がりなんて薄っぺらいもんだと今の大先輩達は口を揃えて言うだろう。けどそうじゃない、そんなことない、と初めて強く思えた人はごっちゃんだったと思う。


仲良くなってからLINEを交換して、しばらくしてユニゾンの武道館公演があった。今思えばあれが最初で最後の、唯一の、ごっちゃんに会える機会だった。


物販列でたまったますれ違えることが出来て声かけてくれたごっちゃん。列が流れる中なんとかツーショットを撮った。


お互い並んでる列の進行方向が真逆であまり話せなかったから「またあとでゆっくり会おうね!」って言ってくれた。嬉しかった。


そんなこんなで物販後も会って話した。セトリ予想の話をしたり、配布芸交換したり、当時Twitterで仲良かった人達とも合流して写真撮ったり、当時ごっちゃんも私もたまたまテニス部の子が好きだったのでテニスっぽいポーズで写真撮ったり…(見返すとテニスよか野球寄りで笑う)


あ〜武道館楽しかったなぁ。

個人チャットで話してたことをリアルで話せるのがとても楽しかった。話してても優しくて明るくて温厚そうな印象を受けて、もっとごっちゃんのこと好きになった。純粋にまた会いたいなと思った。お互い受験だったりでタイミングが合わなくて結局最後まで会うことが出来なかったけれど。


その後疎遠気味になっても時々LINEで話した。大好きなユニゾンの話をしたり、お互いの誕生日を祝ったり、恋話したり、失恋慰めあったり、他愛ない話したり。そろそろ会いたいなって話もしてた。どの会話も見返すとめちゃくちゃふざけまくってたけど、すごく、すごく、楽しかった。学校の友達と同じぐらい好きだった。大切だった。


一昨年の12月ぐらいでLINEが途切れて、しばらく連絡取らない日が続いてた。けどごっちゃんが行方不明になる数日前、私がストーリーに好きになったアイドルを載せると ○○じゃん!と何億年ぶりかに食いついてきてくれた。嬉しかった。けど、来年一緒にライブ行こう?という私の返信に、ごっちゃんの返信はなかった。




大好きだった人の、あまりにも若すぎる死。不甲斐ない、やるせない、哀しい、寂しい、いろんな気持ちがずっとこの文章書いてる今も頭の中をぐるぐるしてる。彼氏とは最近どう?あのアイドルグループはこの子が推し、ライブ行こうと思ってるんだ。私もあのボカロP好き、夏の終わりに出たあの曲めちゃくちゃ良かったよね。ユニゾン、15周年ライブ決まったね、楽しみやね。行くなら会おうな。まだまだ話したいこと、たくさんあった。本当に。すごく、辛い。

でも、ふと考えてみた。もしユニゾンアカウントを作っていなかったら、ユニゾンを好きじゃなかったら、この広いインターネットの海で出会うことが出来なかったら。お互い住んでる場所だけでなく歳も離れていて、普通に生きているだけでは決して交わり合うことはなかったはずだ。

そんな人と、こうして巡り会うことができた。これはインターネットが起こした、インターネットにしか起こせなかった奇跡であり、可能性だと思う。

もちろん当てはまるのはごっちゃんだけじゃない。私達はお互いにユニゾン好きじゃなくてアカウントを作らなかったら、恐らく生きていく上で交わり合うことはなかった。

そんな私達を、私とごっちゃんを繋いでくれたユニゾンに勝手ながら改めて感謝したいし、彼らを好きでいて本当に良かったと改めて感じた。

そしてネットを通して知り合って、今も尚仲良くしてくれてる人たちをもっとちゃんと大切にしていきたいとも改めて感じた。


もうお別れは早すぎて辛いけど、寂しいけど、私ごっちゃんと出会えて本当に良かった。今まですっごくお世話かけました。住んでるとこも歳も離れてるのにこんなに仲良くしてくれてありがとう。大好きです。どうか安らかに眠ってください。


私がアカウント変えたり、当時仲良かった人が低浮上気味になっていたりするせいでごっちゃんのこと知らない人は多いと思う。けどもしごっちゃんのこと覚えてる人が、私と同じように好きだった人がいるなら、絶対忘れないでいてあげてください。

彼女のこと知らずにこのブログ読んでくれた人も、私達と同じようにユニゾンが、音楽が好きな1人の女の子がいたこと、知ってあげてください。




いつ死ぬか、なんて本当に誰にもわからない。それが明日かもしれないし、なんならそれがすごーく先でめちゃくちゃ長生きする人もいる。

どっちにしろ、私は生きる。

いつかは必ず訪れるその日まで、

大好きな音楽を二度と聴けなくなってしまった彼女の分まで、全力で生きてみせる。

だからちゃんと見守ってて。