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16ビットボードキット MZ-1M01

MZ-2000用16ビットボードキット MZ-1M01

 

 

 

 

本体のキーボード下に増設することでMZ-2000を16bitマシンにアップグレードできる純正キット。搭載されるCPUは8bitシステムとの親和性が高く、IBM_PCにも採用されたIntel8088。並存させるZ80Aにて8bitマシンとして従来のまま使うこともできる。

MZ-2000は当時、MZシリーズのパーソナルユースのフラグシップ機であったが、NECのPC-8801、富士通のFM-7、シャープ(テレビ事業部)のX1らの前に劣勢に立たされており、折しもNECから16bitマシンPC-9800シリーズが登場したこともあって、本キットはこの戦況を打開し、メインストリームへの復帰と後継機完成までのシェア維持を図って投入された強化パーツであると思われる。

アイディアとしてはとても斬新だったが、16bit化して何ができるのかが明確でなく、PSG/PCG/スプライト機能の欠如、縦400ライン表示ができないなどの、多くのユーザが弱点と感じていた部分が手つかずのままであったため、ほとんど普及することなく終わってしまった。

逆に言うとこのキットが、16bit化ではなく、上述した表現力の弱点をカバーする強化パーツであり、それが後継機MZ-2200で標準装備されていたなら、MZ-2000/2200はもちろん、「悲運の最強機」と呼ばれることになるMZ-2500の運命も相当違うものになっていただろう。

 

 

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