見返り美人は、見返りを求めない

懐中温泉です

明けましておめでとうございます。


あなたの魅力を最大限に発揮することが

潜在意識の最大限活用に直結する、とは

すでにお話しました。

魅力とは引力だからです。

引力とは重力によるもので、
宇宙のすべてのもの、万物は重力により

引っ張り合う。これが万有引力である。

宇宙全体を貫徹する唯一の法則が

この万有引力の法則なのです。

したがって、
あなたが魅力を発揮することは

宇宙の法則によるものなのです。

では、
その魅力が最大限に発揮される角度は

地球人である限り、憧れの角度として

決まっている。

このこともお伝えしていますね。

憧れの角度とは


地球が太陽の周りを

公転するときに自らは自転をしています。

だからこそ、明日という日が必ず来るのです。

その自転をする軸、
つまり地軸の太陽に対する傾きは

23.4度です。


この角度こそが
地球が太陽に憧れの念を

表明するものです。


この角度は
量子力学に基づく厳密な計算から

割り出されているのです。

私たちは
地球の上に地球の引力により
へばりつく地球人です。


地球人なので、
地球の憧れの角度にもまた
影響を受けます。

それゆえ、
あなたの理想の相手とは、

一定距離をもって憧れの角度を
もって見つめ合う、はずです。

言い換えれば、
その憧れの角度が保たれればいいのですから

方向や互いの位置関係については
関係ごとに異なります。

17世紀、江戸時代の有名な画家、
菱川師宣が描いた

「見返り美人」
という作品があります。

この絵を切手にした「見返り美人図」切手は、
切手収集家の間では大変珍重され、
数万円の値段でやりとりされています。

この「見返り美人」は、
17世紀に描かれたものなので、

当然17世紀の女性です。


名前は知られていませんが、

当時の歌で人々に知られていた

○○○○糸屋の娘

姉は十六妹は十四

諸国大名は弓矢で殺す

糸屋の娘は眼で殺す

の糸屋の娘だと判断します。

つまり、小野小町群の後衛です。

お姉さんが小野大町

妹の方が小野小町

で、大町か小町のどちらか、という

ことになります。

実際のところ、この上の

「詩」の作者も実は伝説です。

有力な作者としては、
江戸時代の有名な歴史家
頼山陽（らいさんよう）

があります。

彼は、
上の○○○○を「大阪本町」として
漢文の起承転結を教えるために

作ったとされます。

が、あくまで伝説です。
なぜなら頼山陽は19世紀の人だからです。

もう1つの有力な説は
やはり19世紀に生きた
「詩（死）に上手」の梁川星巌が、
○○○○を京都三条、としたというものです。


しかし、いずれにしても
もともとは中国の漢詩から
引っ張ってきたというのが実態でしょう。

この話に限定して言えば、
大阪本町の方が大町で、
京都三条の方が小町とすれば、
両立は可能なのです。


どちらの場所でも共通するのは、
人出の多い場所です。


雑踏の中、というイメージですね。

小町が雑踏の中で憧れの角度を活用し、
自分の魅力を最大限に発揮するのはまさに、
この見返り美人、としてなのです。

ただし残念なことに、
現代人のさもしい感覚では、
何か見返りを求める美人、
と解釈する可能性があります。


実際にそういう人間が出てきた
としても不思議ではありません。


商品経済が進むと損得勘定
でしか生きられない、
心の貧しい人間も登場するのです。

が、もちろん、小野小町は違います。

彼女は、
ちょっと振り向いて見ただけ、
だったのです。

菱川師宣が描いた小町は、
糸屋の娘である小町でした。

が、実はこの
ちょっと振り向いて見ただけ、の

見返り美人の型は、
すでにこの751年には完成されていたのです。

場所は、
天山山脈西北麓のタラス河畔
です。

そこでは先ほど、アッバース朝イスラム
教徒と中国の唐の軍勢とが激戦を
交えたばかりでした。

激しい戦闘が終われば、
あとは日常生活のリズムが取り戻され、

人々は再び交易を再開します。


この地にも
戦いに勝ったイスラム教徒が
勢力を広げていきます。

アラーへの祈りの声、
ひづめの音、
歌うようなざわめきの中

市場へ行く人の波に、
沿うようにして小野小町群は

タラス河畔を進んでいきます。

ちなみにこのとき、イスラム圏には、
中国の製紙法が伝わります。

その代わりに、小野小町群が
見返りもないのに
中国に入っていくのです。

その途中でした。

空と大地がふれあう彼方、

仙人となった役小角が虹を伝って、
市に姿を現します。

過去からの旅人を呼ぶ道を50年
のときを経て、渡ってきたのです。

彼は、ふと眼前で、
前を歩く女性に眼を留めました。

多少、距離はあるし、
彼自身声を発したわけではなかったのですが、

何か感応したのでしょう。


呼ばれたような感じが
したのかもしれません。

なにしろ、異国にあって、
知っている人もいないはず。

私は異邦人なのだ。

だのに、なぜか呼ばれたような気がして。

という感じで

ちょっと振り向いて見ただけ

なのですが、
それは、仙人役小角との憧れの角度を

水平線上で形成する動きだったのです。

仙人だったら、悟りを開いているので、
女人には心を動かされることは
ないのではないか。

まして彼は俗世の年齢では120歳以上だし、
とは一応考えてよいとは思います。


が、修行を積んだため
雲に乗って空中を自在に
飛行できるようになった
久米仙人（くめせんにん）の例もあります。

彼が、川に入って洗濯をするために
着物をめくっていた女性の白い太ももに
気をとられ、たちまち神通力を失い、
雲から落ちてしまったという話もあります。


『今昔物語』にもでています。

役小角も、
多少は、心の動揺は
あったのではないでしょうか。

一方、小町の見返りは、そういうわけで、
ちょっと振り向いて見ただけであり、

自発的で、無償の行為です。


彼女の美しさを後方にも散布する。


より正確には美しさの根源である
内なる光エネルギーの発散、
ですね。


太陽が無償で見返りを求めずに、
自分に憧れる存在である地球に
光を与えるのと同じことを、
小町は見返り美人として行ったのです。

仙人・役小角は、人々を救済する、
という自分の使命をすぐに思い出しました。

この無償で見返りを求めず
自分の光エネルギー＝美を発散する女性を
小野小町群の一人と看破したのです。

「そこの美しい女性よ」

「え？」

そして、
日本へ渡るようにと誘ったのは
言うまでもありません。


以上から、あなたがご自分の
内なるエネルギーを発することで
見返り美人になるのはごく自然な
なりゆきです。


それでも、念のため
ステップにしておきましょう。


ステップ１

自分の内なるエネルギーに気づく、

ステップ２

その内なるエネルギーを発する

ステップ３

何か呼ばれるような感じが
したら、そちらを振り向く。

これだけです。

もちろんあなたは何も見返りを
求めません。


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さて、今日は、たまたま元旦ということで
見返りを求めない、見返り美人のあなたに
あるいは、前世でそうであったあなたに
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ご精読ありがとうございます。

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懐中温泉