次期大型更新「Windows 11 バージョン 25H2」のISOイメージファイルが提供開始 - 窓の杜

 

上のWeb記事の通り、9/10に「Windows 11 25H2 Insider Preview」のISOファイルが提供開始されました。

 

ISOファイルがリリースされると、クリーンインストールが出来るようになるので、簡単に「Windows 11 25H2 Insider Preview」の使用感を確認することが出来るようになるわけです。

 

Insider PreviewのWebからISOファイルをダウンロードし、「Rufus」というフリーウェアを使用して、インストール用のUSBメモリを作成します。

 

このUSBメモリは「Secure Boot」が「Enabled」だとBootすることが出来ないため、一旦これを「Disabled」に変更する必要があります。この辺りは要注意です。あとで元に戻すのを忘れたりしないように。

 

まず、クリーンインストールの初期セットアップ(OOBE)時に確認するのは「oobe\bypassnro」コマンドが動作するかどうかです。

 

 

このコマンドは、インターネット接続無しにローカルアカウントで初期セットアップを行うためのものです。

 

これは問題無く、従来通りに動作しました。

 

 

初期セットアップが終わったら「OSビルド」を確認してみます。

 

26200.5074」です。

 

 

Windows 11 24H2のOSビルド「26100.xxxx」と比べて、前半が「100」だけ上がっています

 

これは「24H2」と「25H2」が同じカーネルを使用しており、23H2から24H2の時のような大規模なアップデートではないことを意味しています。

 

実際、「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」をすると、24H2と同じ累積更新プログラムが降って来て、例えば「KB5065426」が適用されると、OSビルドが「26200.6584」になる(サフィックスは24H2と同じ)ことが判ります。

 

Windows 11 25H2が正式リリースされた後は、「イネーブルメントパッケージ(eKB)」と呼ばれる、小さな更新プログラムが降って来て、OSビルドが「26100.xxxx」から「26200.xxxx」になることによって、25H2にバージョンアップされる訳です。

 

で、肝心なのは「24H2」と「25H2」の違いは何なのか、という点です。

 

これについては、「Copilot」の替わりに「Microsoft 365 Copilot」というストアアプリがインストールされていることは判ったものの、それ以外の明示的な違いについては見付けられていません。

 

 

従来、Windowsがバージョンアップされた際には、微妙だけれど見た目で判る違いがあったので、今回も何かあるはずだとは思っているのですが、残念ながらまだ発見出来ないのです。

 

でまあ、判ったのはこれだけなのですが、これだけだとさすがに淋しいので、ひとつだけ新しい情報を紹介しましょう。

 

「新しい」とは言っても「最近私が知った」というだけなんですが。

 

上で、「Windows 11 25H2 Insider Preview」のインストールメディアを作成してクリーンインストールしてみたら、OSビルドが「26200.5074」だった、と書きました。

 

実際にクリーンインストールしなくても、そのインストールメディアのOSビルドが判らないものだろうか?とずっと気になっていたのです。

 

Copilotくんに聞いてみたところ、あっさりと回答が得られました。

 

「Powershell(ターミナル)」を管理者権限で起動して、

dism /Get-WimInfo /WimFile:"D:\sources\install.swm" /Index:1
などのコマンドを実行してみればいいと言うのです。

 

「D:」の部分はドライブレターを合わせて、「install.swm」の部分は「install.wim」や「install.esd」など、実際にあるファイル名に合わせてください。

 

Windows 11のダウンロード」のページでダウンロードできるISOファイルに対して、このコマンドを実行してみた結果が以下です。

 

 

このOSビルドは「26100.1742」です。

 

そして、「Windows 11のダウンロード」のページで作成したインストールメディアに対して、このコマンドを実行してみた結果が以下です。

 

 

このOSビルドは「26100.4349」です。

 

判りますでしょうか?

 

同じ「Windows 11のダウンロード」のページでも、作成する方法によってインストールメディアのOSビルドが異なる、という非常に不可解なことになっているのです!

 

「26100.1742」というのは、Windows 11 24H2が一般にリリースされた当初の「OSビルド」です。

 

その後、様々な修正が加えられてOSビルドが上がっている訳ですから、とても品質的に安定しているOSビルドだとは思えません

 

実際に、このISOファイルを使用して24H2にアップデートすると、別のやり方でアップデートした場合には起こらないような不具合が発生したりするのです。

 

あまり詳しいことを書くと、よろしくないことになったりする懸念がありますので、これ以上は書きませんが、もし興味がある方は、個別にご連絡いただければ、より深いコミュニケーションが出来るかも知れません。

 

この手の話しで、「書きたいけど、書けない」ヤバいことって、結構あったりするんですわ。

 

あ。そろそろ「Windows 11 25H2」も一般にリリースされると思います。もしかしたら、明日9/30かも知れません。

 

その際には、上のコマンドを使って、「OSビルド」がいくつなのかを確認してみてください。

 

「26200.5074」よりも新しいもの、「26200.6584」あたりになっているんじゃないでしょうか。

 

おしまい

 

https://x.com/user_sup/