久しぶりに「Windows」テーマのブログを書きましょう。

 

実に、1年10カ月ぶりです。その間、何度か「このネタ、ブログでも紹介しておきたいな」と思うことはあったのですが、他のテーマのブログが溜まっていて、書く余裕が無かったのです。

 

実は、私はこちらが本職でして、私が持っているWindows関連の情報は、かなりマニアックです。

 

今回、4つの観点での情報をご紹介します。

 

(1)Windows 11 24H2 Insider Preview(26100.1150)

 

そろそろ、Windows 11 24H2が正式リリースされるのではないかと思います。

 

Insider Previewでは、「26100.1150」というOSビルドのインストールイメージがリリースされています。

 

 

このインストールイメージを使って、Windows 11 24H2をクリーンインストールしてみて気付いたことをご紹介します。

 

まず、インストール時の画面が、23H2以前とはだいぶ変わっています。

 

インストールの途中で、「キーボード設定を選択」という画面が表示されます。

 

 

「Windows 11をインストールする場所の選択」の画面も、23H2までとは変わっています。

 

使用している、インストールメディア自体の情報も表示されたりするのです。

 

 

クリーンインストール後、「設定」→「システム」→「バージョン情報」を確認すると、OSビルドが「26100.1150」になっていることが判ります。

 

 

そして、困ったことに遭遇しました。

 

正式リリース時には修正されるのではないかと期待していますが、キーボード設定がデフォルトでは「英語キーボード(101/102キー)」の設定になっているようなのです。

 

このため、一部の記号キーなどの入力が、キーの刻印通りに入力出来ない現象に遭遇します。

 

これを修正するためには、「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」の設定で、「日本語」の「言語のオプション」を選択します。

 

 

「キーボードレイアウト」の「レイアウト変更する」をクリックします。

 

 

ここで、設定を「日本語キーボード(106/109キー)」に設定して、Windowsを再起動します。

 

 

これで正しくキー入力が出来るようになるのではないかと思います。

 

Windows 11 24H2では「Copilot」が独立のアプリになりました。

 

 

「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」の「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」には「次の時間経過後にデバイスを休止状態にする」という設定項目が増えています。

 

 

私が一番気になっているのは、Windows 11 23H2までは「デバイスの暗号化」が非サポートだった機種に対しても、Windows 11 24H2をクリーンインストールすると、「デバイスの暗号化」が「サポート」になる点です。

 

「システム情報」を「管理者として実行」することで確認できます。

 

 

「設定」→「プライバシーとセキュリティ」には、「デバイスの暗号化」という設定項目が増え、24H2をクリーンインストールした場合には、ここがデフォルトで「オン」になっています。

 

 

「デバイスの暗号化」サポート機種の場合、意図せずシステムドライブがBitLockerで暗号化されるので、「回復キー」などを事前に確認しておくことが非常に重要なのですが、なかなか正しい理解が広まらないことを非常に虚しく感じています。

 

「設定」→「システム」→「オプション機能」→「オプション機能を追加する」で確認すると、「WMIC」がオプション機能になっていることが判ります。

 

 

これを追加しないと、wmicコマンドが使用できません。

 

Windows 11 23H2をクリーンインストールした、第6世代CPUのPCに対して、このインストールメディアでバージョンしようとしたところ、下のメッセージが出てバージョンアップ出来ませんでした。

 

 

「Windows 11のシステム要件」に対して、厳密な動作になっているようです。

 

この辺りが、Windows 11 24H2で変更になっている、気になるポイントです。

 

(2)「TPM診断」とは?

 

これは正確にはどのOSバージョンからか判らないのですが、「設定」→「システム」→「オプション機能」→「オプション機能を追加する」の中に「TPM診断」という機能が増えています。

 

 

私はこれに気付いた時に、とても興味を持ちました。

 

「TPM診断」機能を追加したら、一体どんなことが出来るようになるんだろう?

 

でも、追加してみても、何の機能が追加されたのか全く判らないのです。

 

通常、オプション機能を追加した場合、メニューの中に新しいアプリが追加されたり、ユーティリティの中にメニューが追加されたりするのですが、「TPM診断」に関しては、追加後にどこが変わっているのか、全く見つけることが出来ていないのです。

 

もちろんWebの情報も検索してみましたが、それらしい情報には一切ヒットしません。

 

これは真面目に、どういう機能追加なのかご存知の方がいらっしゃったら、是非教えていただきたいと思っています。

 

山市良先生だったら判るのでは?と思っています。

 

(3)作成可能なインストールメディアのOSビルド

 

Rufus」というフリーウェアをご存知でしょうか。

 

これを使用すると、簡単にWindowsのインストールメディアを作成することが出来ます。

 

Windows 11のダウンロード」や「Windows 10のダウンロード」のページからもインストールメディアを作成することが出来ますので、Microsoft社標準という意味では、この方法が一番お勧め出来ます。

 

では何故、「Rufus」を利用する機会があったのかと言うと、MS社のページでは作成出来ない、過去のOSバージョンやOSビルドのインストールメディアも作成することが出来ていたからです。

 

現在は、下のように、「Rufus」でも作成できるインストールメディアは、最新のOSビルドのみ、となっています。

 

 

Windows 11の場合は、23H2、OSビルド「22631.2861」のインストールメディアのみ作成することが出来ます。

 

Windows 11 22H2で使用しているユーザーもまだまだいるとは思うのですが、22H2用のインストールメディアは作成出来なくなっています。

 

同様に、Windows 10の場合は、22H2、OSビルド「19045.2965」のインストールメディアのみが作成可能です。

 

 

このようなことになっている理由の説明は難しいので言及しませんが、「ある時期以降、過去のOSバージョン、OSビルドのインストールメディアは入手出来なくなった」ということだけ覚えておくと良いでしょう。

 

まあ、最新のOSビルドのインストールメディアを使用しておけば、大きな問題は無いと思います。

 

(4)Copilot

 

「Copilot」はMicrosoft社が提供しているAI機能です。

 

リリース当初、「Microsoftアカウントでサインインしないと使えない」などの情報がありましたが、実際には誰でも使えるようになっているようです。

 

「Microsoft Edge」で「Bing」のページを開くのが、「Copilot」を使用する一番簡単な方法なのではないかと思います。

 

 

検索ボックスの右にあるCopilotのアイコン、もしくはメニューの「Copilot」をクリックすることで、Copilotを利用出来るWebページが表示されます。

 

Microsoft Edgeに右上にあるCopilotのアイコンをクリックすることでも、Copilotの機能が利用出来ます。

 

 

Copilotの機能がダウンロードされるのは、どのような条件なのか?EdgeからCopilotが起動できるようになるのは、どのような条件なのか?など、厳密には良く判らない部分も多いので、「Bing」のページから「Copilot」のページに飛ぶのが、判り易い方法なのではないかと思います。

 

個人的に「Copilot」はかなり使えるように感じています。

 

Googleで検索するだけでは、なかなか欲しい情報に辿り着けなかったりした場合でも、Copilotは結構参考になる情報を表示してくれたりします。

 

誰かに質問する前に、Copilotくんに疑問点を聞いてみるのは、仮に正解に辿り着けない場合でも参考にはなると思います。

 

積極的に活用していいんじゃないかな、と個人的には思っています。

 

以上、「Windows関係の最近の話題」でした。

 

一般のユーザーにとってどの程度有用な情報なのか、我ながら疑問です。

 

おしまい

 

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