3/1(金)にSuicaの定期券を落としました。
その日、JR京浜東北線は混んでいたので、田端で山手線に乗り換えました。
そして、JRの駅を出る時にポケットに定期券が無いことに気付いたのです。
混んでいた京浜東北線の中で、汗を拭くためにポケットからハンカチを取り出した時に落としてしまったのだろう、ということにはすぐに思い当たりました。
駅員さんに事情を話して、「JR東日本お問い合わせセンター(お忘れ物)」の電話番号を教えてもらいました。
会社に着いてからそこに電話をしてみたのですが、なかなか通じません。
Webで確認して「お忘れ物チャット」という仕組みがあることが判りましたので、そこから情報をインプットしました。
何を落としたか、どの電車に乗っていたか、いつ頃落としたかなどです。
Suicaの定期券を拾っても悪用することはほぼ出来ないので、いずれ届くのではないかとは思っていました。
でも、拾った人によっては、届けてくれるかどうかは判りません。
一日二日待って出て来なければ、無効にする手続きをしなければならないなあ、とどんよりとしていました。
でもその夜、帰りの電車の中で、システムからメールが来て、JR日暮里駅の窓口に届けられているらしいことが判り、ホッとしました。
2日後の3/3(日)の朝に日暮里駅に行って、無事ドムドムハンバーガーのパスケース入りの定期券を回収することが出来たのです。
私は、このドムドムハンバーガーのパスケースを拾って、日暮里駅の窓口に届けてくださった方に、当然のことながら大変感謝しています。
もしかしたら、その方に、この感謝の気持ちをお伝えすることが出来るかもしれない、と思ってこのブログを書いている訳です。
もし、自分が定期券の落とし物を見付けたとしたら、同様に拾って届けるとは思います。
でも、その時のシチュエーションによっては見て見ぬフリをしてしまうかも知れません。
私の定期券を拾ってくださった方は、「きっとこれを落とした人は困っているだろう」と考えて、自分には何の得にもならないのにも関わらず、駅の窓口に届けてくださったのです。
私は、人から恩義を受けたら、それを返さなければならない、と思う派の人間です。
でも、今回はどなたに返せば良いか判りません。
上のブログでは、「「お先にどうぞ」のパッシングを送ってもらったら、次はその恩を他の人に返してあげなければ」という意味のことを書いていますが、そういう感覚です。
そして、今回の感謝の気持ちは、その何倍も強いものです。
実は私は、過去にJR赤羽駅の改札を出たところで、前を歩いていた若い男性がポケットから何か切符のようなものを落としたのを見て、それを拾ってその男性に渡してあげたのですが、「ああ。(こんなの別に要らないのに)」という反応をされたことがあって、それがちょっとトラウマになって残っています。
少し前には、有楽町の地下通路で、少し前を歩いていた若い女性が、コートのベルトのようなものを落とし、それに気付いた対向から歩いて来た男性が、わざわざ引き返して女性に教えてあげたのに、自分で気付いたかのようにただ拾って去っていくシーンを見てしまいました。
このような経験があったので、「見て見ぬフリ」はある程度自分に許しているようなところがありました。
でも、今回は自分が親切な方に施しを受けたのです。
この恩は他の方に別の形で返していくべきだ、と思いを新たにしました。
ちなみに、先日歯医者に行った時に、待合室の椅子の上に財布が置き忘れてあるのを見つけ、受付けの方にすぐに教えてあげました。
今回の定期券の件で意識が変わっていなければ、少し逡巡してしまっていたかも知れません。
つまり、すでに一人の方が、私の定期券を拾ってくださった方の行動によって、間接的に施しを受けているわけです。
今後も、躊躇せずに恩返しをする方に行動にするよう、心がけていきたいと思います。
おしまい