私は以前に何度か中古のWindows PCの選び方などを紹介するブログを書きました。

 

しかし、これ以降、中古PCの選択基準を考え直さなければならない変化が発生しています。

 

それはWindows 11のリリースです。

 

Windows 11のシステム要件は、実質的にCPUが一番厳しく、インテル製CPUの場合は、ほぼ第8世代以降のCPUが必要となります。

 

第8世代以降のCPUを搭載しているPCであれば、それ以外のWindows 11のシステム要件はまず満たしています。

 

第8世代に満たないCPUの中古PCを買ってしまうと、Windows 10のサポート期限である2025/10/14までしかそのPCは使えない、ということになります。

 

まあ、厳密には何とか使う方法はあるでしょうが、やはり今、中古PCを買うのであれば、Windows 11のシステム要件を満たしたものの方がいいでしょう。

 

 

そんな時、このツイートが流れて来ました。2/25の情報です。

 

 

Core i5-8250U」の「8」がCPUの世代を表しますので、これは第8世代です。

 

そしてメモリも16GBと、標準的な8GBのモデルよりも余裕があります。

 

しかし、59,800円は安い買い物ではありません。

 

前回、「中古PCどう?」の時に買ったモデルは19,500円でしたから、約3倍の値段です。

 

ただ、私の家にある5台のWindows PCは、いずれも第8世代CPUには満たないものばかりです。

 

前回買ったモデルにWindows 11をクリーンインストールして使用していますが、やはりちゃんとシステム要件を満たしたモデルも持っておきたい。

 

でも、今じゃなくてもいいよね。Windows 10がサポート終了する半年前位までに入れ替えておけば。けど、このスペック、魅力ではあるんだよなあ。

 

と散々迷ったのですが、決め手はタイミングでした。

 

3/2(水)は、定期通院のため仕事は休んでいたのですが、ちょうど秋葉原で30分ほど時間を潰さなければならない状態になったのです。

 

考えると、平日に秋葉原に買い物に来られるタイミングなんてそうそうありません。

 

週末まで待ったら、売り切れてしまうかもしれません。

 

ええい!と思い、郵便局のATMでお金をおろして、「PCコンフル」に向かい、この中古PCを購入しました。

 

翌日、そのPCの中身を確認してみます。

 

OSはWindows 10がインストールされていますが、Windows 11をクリーンインストールして使います。

 

その前に、中古PCがどの程度のメンテナンスをされて販売されているのかを確認しておくのです。

 

まず、「デバイスマネージャー」にはビックリマークは残っていません。必要なドライバーはインストールされているようです。

 

 

ディスクの管理」を見てギョっとしました。

 

通常はCドライブの後ろにあるはずの「回復パーティション」が無いのです。

 

 

CドライブからOSが正しく起動しなくなってしまった時などに、修復のために起動する用途の「Windows RE(回復環境)」が入っている領域です。

 

これは、このまま使用するのはキツいでしょう。

 

ちなみに、Windows 11をクリーンインストールすると、こんな感じになります。

 

 

そして、BIOSバージョンを確認します。

 

システム情報」でみると、「V1.20」でした。

 

 

Windows Update」をすると、「オプションの更新プログラム」に、V1.80のBIOSが降って来ましたので、結構古かったようです。

 

CrystalDiskInfo」でSSDの状態を見ておきましょう。

 

 

電源投入回数 765回」「使用時間 647時間」は前回購入したものに比べてもかなり好条件です。

 

コマンドプロンプト」で「powercfg /batteryreport」というコマンドを実行して生成される「battery-report.html」というファイルを開くと、バッテリーのへたり具合が判ります。

 

 

DESIGN CAPACITY 41.580 mWh」に対して「FULL CHARGE CAPACITY 37,206 mWh」ですから、89.5%の実力が残っている、ということになりますので、これも上々です。

 

外観的にも、気になる傷や汚れのようなものはありません。

 

中古PCの具合としては、予想したよりも良い状態だったようです。

 

ちなみに、Webカメラやマイクは付いていないモデルでしたので、オンライン会議などの場合は外付けのWebカメラやマイクが必要になります。

 

OSは「Windows 11のダウンロード」のページで作成した、インストール用のUSBメモリを使って、Windows 11をクリーンインストールします。

 

インターネットに接続して、Windows Updateすれば、必要なドライバー類も降って来て、「デバイスマネージャー」も綺麗になります。

 

もともとはWindows 10プレインストールモデルですので、「OA3xOriginalProductKey」はWindows 10用のものなのですが、Windows 11でも問題無くライセンス認証されます。

 

 

恐らくライセンスサーバー側では区別していないのだろうと思います。

 

こんな感じで、快適に使えるWindows 11のPCが仕上がりました。

 

59,800円という値段は、少々高いような気もしますが、今、第8世代以降のCPUが搭載された、それなりのスペックの中古PCを選ぼうとすると、5万円くらいははすると思います。

 

前回買ったモデルほどの破格感はありませんが、またいつこの位の条件の中古PCに出会えるか判らないので、後悔はしない程度の買い物になりました。

 

いずれにしても、今、中古PCを買うのであれば、CPUの型番の頭の1桁、もしくは2桁(第10世代以降の場合)は確認して判断すべき、ということです。

 

何も知らずに第7世代や第6世代を買ってしまう、というケースは少ないのかも知れませんが、注意するようにしてください。

 

って、中古PC買う人なんて、そうそういないか。。