先日、秋葉原で中古のPCを購入しました。

中古のPCは、その状態によっても価値が変わりますし、PCに詳しくない人には、スペックを見て価格が安いのか高いのか判断し難い面もありますので、普通はあまりお勧めしません。

予算に余裕があるのであれば、新品のPCを購入するに越したことはありませんし、誰だか判らない他人が暫く使っていたPCを使うのは気持ちが悪い、と感じる人もいるでしょう。

ただ、PCにあまりお金を掛けられないので、古いPCをだましだまし使っているのであれば、中古PCを選択肢に加えることで、それほど大した投資をしなくても、劇的に動作状態の良い環境を手に入れることが出来ます。

いくつかの例を上げて、具体的にご説明を差し上げます。

第5世代Core i5搭載の東芝製13.3型ノート「dynabook R63/P」が19,500円

私はこの記事を6/12(金)に見つけました。掲載日は6/13になっていますが、実際には前日に掲載されていました。

そして、翌6/13(土)とその次の6/14(日)まで特価で販売している、というのです。

スペックはCPUがCore i5-5200U、メモリが8GB、ストレージが256GB SSDと、増強しなくてもそのままで使用に耐えるものでした。

ちなみにCPUの「5200」の頭の「5」はCPUの世代を表しており、第5世代と呼ばれるものです。

Windows 10がリリースされたのは2015年7月で、その頃は第6世代のCPUがメインになっていましたので、それより1世代古いCPUです。

第6世代以降であれば文句は無いところですが、実際には第5世代でもCore i5なら十分です。

現行のCeleronなどの廉価版PCを買うのに比べたらよっぽど快適です。

ここで、Qualitという中古PCの販売サイトで、この機種と近いものの価格を確認してみましょう。

 

★dynabook R63/P(PR63PBAA637AD71/Win10 MAR)


Core i5-2.3GHz(5300U)/4G/SSD128Gと、CPUは少し上ですが、メモリとSSDは半分づつで、価格は30,800円(税込)です。それと、前者のOSがWindows 10 Homeであるのに対し、こちらはWindows 10 Proです。

HomeとProには、新品であれば8千円~1万円位の価格差がありますので、そこでだいぶ差は埋まりますが、それでも上記URLの品は破格だと言えるでしょう。

私は、このWeb記事を見て、即購入を決め、翌日、開店と同時に店舗に入店しました。

同じようなお客さんが他にもいるのではないかと予想したのですが、そんなこともなく、案外あっさりと購入することが出来ました。

パームレストの部分に線状の跡が付いているなど、予想以上に使用感があったのは残念でしたが、2万円そこそこでそれなりのスペックのモバイルPCが手に入った訳ですから、良しとしましょう。

家に持ち帰ってから、BOOT Modeの変更、OSのクリーンインストール、BIOSのアップデートなどを行い、さらにスッキリとした環境にしました。

中古PCである事の留意点は、バッテリーがへたっている可能性があることと、SSDがそれなりに使用されていることです。

バッテリーの方は「powercfg /batteryreport」というコマンドを実行して生成され、「battery-report.html」というファイルを開くと確認することができます。

バッテリーの情報を見ると「DESIGN CAPACITY」が「51,504 mWh」で、「FULL CHARGE CAPACITY」が「46,131 mWh」であることが判ります。



もともとのスペックが51,504だったのに対し、実力値が46,131まで落ちている、ということです。

それでも89.6%残っている訳ですから、これは十分でしょう。

一方、SSDの稼働時間の方は「CrystalDiskInfo」というフリーウェアをインストールして確認してみます。

 

 

これで見ると「電源投入回数」が「2027」回、使用時間が「9820」時間であることが判ります。

企業で、3年~5年位使用されて来たのでしょう。こまめに電源を切るユーザーだったようですね。

私も、故障する間近のSSDというのは見たことが無いので、故障の兆候がこの情報から読み取れるかどうかは判らないのですが、SSDはいつ故障しても仕方が無い、と考えておくべきでしょう。

買い換えると6千円位です。重要なデータはバックアップするなど、割り切って使うべきでしょう。

もし、同じ条件で同じ製品が売っていれば、お勧めなのですが、OSをクリーンインストールすることに慣れていない人は、何度か練習する覚悟はしておきましょう。

慣れれば簡単なものです。

これ以上自分でPCを買うつもりは無いのですが、お買い得な中古PCがあったら、ツイッターなどで教えてあげよう、と思って、その後もサイトはチェックしています。

その中で、比較的良いと思ったのは、次の記事の製品です。

第6世代Core i5搭載のHP製15.6型ノート「ProBook 450 G3」が税込27,800円

こちらは、Core i5-6200U、メモリ8GB、ストレージ256GB SSD、OSがWindows 10 Proで、上の機種よりもCPUも新しく、SSDも新品で、OSもWindows 10 Proです。

15.6型液晶の据え置きタイプのノートPCですが、持ち出す用途が無い場合は、むしろ好ましいと思います。DVDマルチドライブも内臓されていますし。

据え置き型のノートPCを探している人には非常にお勧めです。

人気の12.5型モバイルノート「ThinkPad X260」が税込45,800円でセール

こちらは、Core i5-6200U、メモリ 8GB、SSD 128GB、Windows 10 Pro、12.5インチディスプレイのモバイルノートPCです。

小さめのモバイルPCが欲しい、という人にはいいかも知れませんが、単純にスペックを比較すると、上の2機種に比べて少し割高感があります。

 

じっくり考えて判断すべき機種の例です。


MS OfficeやWebカメラ搭載の“在宅オールインワンPC”が税込49,800円、オーエープラザで特価販売中

Microsoft Officeも使いたい!という方には、こちらのような商品もアリでしょう。

ただ、「搭載CPUが第5世代以上のCore i5、メモリ8GB、ストレージ 256GB SSD、OSがWindows 10」と書かれているので、特定の機種ではなく、スペックも一定では無いところに一抹の不安を覚えます。

このあたりになって来ると、私も単純に「お勧めです」とは言い切れないところです。

でも、今Windows 7や8.1世代のHDDモデルを使っていて、メモリも4GB以下なのであれば、「第5世代以上のCore i5、メモリ8GB、ストレージ 256GB SSD」に乗り換えることで、劇的に快適になることは確かです。

いかがでしょう?

中古PCもなかなか捨て難いと思いませんか?

最新のスペックでなくても、比較的安価な投資で、それなりのPCが入手できます。

 

2年か3年程度で気軽に買い替えることもできますし、セカンドマシン、サードマシンとして柔軟に使うこともできます。

 

検討の範囲に加えてみるのもアリなのではないでしょうか。