飛騨高山一人旅、2日目の11/5(金)です。長くなってすみませんがお付き合いください。

 

この日は朝風呂をやつけてから8時前にホテルを出ました。「こまやパン」というパン屋さんで朝飯を買うのが最初の目的です。

 

「こまやパン」は8時開店とのことでまだ開いていなかったため、一旦高山駅に行って、翌日の帰りの切符を買ってから、再度「こまやパン」に向かいました。

 

 

手前の看板に書かれている「ミルクボール」というのが一番人気だと言うので、それと飛騨牛コロッケバーガーを買いました。

 

 

飛騨牛コロッケバーガーを歩き食いしなから、この日の最初の目的地の「宮川朝市」に向かいます。

 

正直なところ、想像以上に寒くて、「もうひとつ暖かい上着を持ってくれば良かった」と後悔しながら歩いていたので、朝市はささっと通り過ぎる程度でした。

 

 

9時前にはホテルに戻り、今回の旅の一番の目的である「白川郷」に向かうことにしました。

 

私は高速の運転が苦手で、普段は殆ど高速には乗らないのですが、白川郷には高速を使わないと行けないようだったので、覚悟を決めてカーナビに経路を委ねます。

 

予想通り、レンタカーでの初めての高速の運転はかなり緊張して疲れたのですが、極めつけは、最後のトンネルですね。11kmにも及ぶ長いトンネルを通るのですが、片側一車線なので、後ろの車に気を使いつつ、それなりの速度で走り続けたので、かなり疲労困憊しました。

 

それでも何とか10時過ぎに「せせらぎ公園駐車場」に車を停めることが出来ました。

 

 

白川郷の中には車で通入ることが出来ませんので、皆さんここに車を停めて歩くのです。

 

すでに合掌造りの建物がいくつも見えて、ワクワクして来ます。

 

一度合掌造りの家を間近で見てみたかったのです。それと実は、私のじいさんが岐阜の出身でして、岐阜のどこかまでは判らないのですが、何となく自分のルーツみたいに感じられるところを訪ねてみたかったのです。

 

そして、旧家の中を見学してみます。

 

 

1階は普通に和風の家屋のような造りなのですが、2階、3階まであって、農機具など昔のものがいろいろ展示されています。

 

 

養蚕もされていたようで、蚕を飼育するような部屋もありました。こういうのを見ると、ちょっと懐かしく感じるところがあります。

 

 

そして、展望台まで登って、合掌造りの里を見下ろしてみました。私にしては珍しく好天です。朝の寒さが一転して、汗ばむくらいの陽気になっていました。

 

 

合掌造りをアップにするとこんな感じ。

 

 

本当にタイムスリップしたような気分になりました。その場に行かないと味わえない感覚だったと思います。

 

里に下りて来て、もう一回り。こんな感じで穏やかな風景が広がります。

 

 

白川郷では、どうしても食べてみたいようなものは無かったので、展望台のお土産屋さんでいくつかお土産を買い、喫茶店でコーヒーを飲むだけにしました。

 

駐車場に停めた車に戻り、朝「こまやパン」で買ったミルクボールを食べたのですが、パン生地がフランスパンチックで結構コシがあり、さらに中のカスタードクリームも予想外にたっぷり入っていたので、不用意にかぶり付いたら、クリームが外にはみ出て、シャツに垂らしてしまいました。

 

でも、このクリームすごく美味い!絶対お土産に買って帰ってやろう、と心に決めました。

 

まだ丁度12時頃だったのですが、来る時の体力の消耗具合を考慮して、あまり混まないうちに高山に戻った方がいいだろう、と判断し、早めに帰路に着きました。

 

そして、1時間ほどで高山市内に戻って来ました。

 

そうすると、私の次の目的は地元のスーパー巡りです。

 

私はその土地ならではのスーパーに行って、ドクトクな商品ラインナップを確認したり、チープなお土産を買ったりするのが大好きなのです。

 

スーパーであれば、駐車場にも楽に停められますし、店内を見て回りながら、休憩することも出来ますからね。

 

そして、最初のターゲットが「ファミリーストアさとう」です。飛騨高山オリジナルのスーパーみたいですね。

 

 

まず圧倒されたのが、冷蔵の生めんコーナーに、高山中華そばのラインナップがもの凄く沢山あるところです。10種類以上あったかな。常温で販売されているタイプもありました。

 

そして、飛騨高山はお漬物もドクトクです。

 

こちらは「にっこりグーちゃん」なる大根の漬物です。赤かぶのエキスで赤い色が付いているらしいです。

 

 

他にも「漬物ステーキ」用の漬物や、「めしどろぼ漬」というかぶの漬物も人気のようでした。ちなみに、「めしどろぼ漬」は、お土産物屋さんでも売っていますが、スーパーで買った方が安いようです。

 

さらに「ファミリーストアさとう」で目に付いたのが、オリジナルのパンが結構充実していること。パンも人気のチェーンストアと見ました。

 

 

次は、「バロー」というスーパーへ。こちらは、甲信、東海、北陸、近畿地方全般に展開されているスーパーのようです。

 

 

店内に入ってまず驚いたのは、「スガキヤ」があったこと!

 

そうか、中部地方だから「スガキヤ」もあるのか。ノーマークだった。

 

「スガキヤ」は子供の頃、近所のスーパーに入っていたので、良く食べた懐かしの味なんです。

 

子供の頃は高級でなかなか手が出なかった「肉入りラーメン」を贅沢にも注文してしまいました。

 

 

先割れスプーンも当時とは形状が変わっていますが、ドクトクで郷愁をそそります。

 

スープは「和風とんこつ味」らしいのですが、とんこつ感よりも魚系のだし感が強く感じられる、他には無いタイプのものです。これは子供の頃から変わっていないように感じました。

 

「バロー」ではいくつかお土産も買いましたので、後ほどご紹介しましょう。

 

次は「アスモ店 - 飛騨高山フレッシュフーズ駿河屋」です。

 

駿河屋は、高山を中心に5店舗ほど展開されているお店のようです。

 

 

スーパーを回っていて、「何となく、名古屋の文化と北陸の文化が融合したような感じだなあ」という印象を受けていたのですが、その通り、スギヨの「ビタミンちくわ」が売っていることを発見してしまいました。

 

 

スギヨは石川県の会社で、カニカマなどの練り製品を主要製品として、カニカマ業界を牽引するホープです。知らんけど。

 

でもなあ。今ビタちく買っても持って帰れないしなあ。

 

他にも、こも豆腐や、赤巻きというかまぼこなど、関東では見ないようなラインナップがありました。

 

また、古川屋の「あげづけ」という三角形の油揚げが5枚入ったパックも、どこのスーパーでも200円ほどで売っていましたね。

 

スーパーでいろんな食材を見て、酒が飲みたくなって来ました。

 

そうだ。車をホテルに置いて、歩いて高山市内をぶらりとしてみよう。

 

古川屋さんの前には、「あげづけ」の案内がでかでかと掲げられていました。

 

やはり人気の食べ物らしいです。

 

 

日本酒の試飲をしてみたかったのですが、16時を回っていたため、多くの酒蔵がすでに閉店モードになっていました。

 

そんな中で、「深山菊」という銘柄の「舩坂酒造」さんはまだやっていました。

 

店内を見ると、「唎酒コーナー」というのがあって、何やら自動販売機のようなものの中に酒瓶が並んでいます。

 

 

そして、傍らにはこちらのベンダーマシーンが。

 

ここで、お金とコインを交換して、コイン1枚でお猪口をもらいそれに残りのコインで利酒をする、というシステムのようです。

 

300円でコイン3枚、500円でコイン6枚と、500円の方がお得なのですが、実はすでに升酒もいただいた後だったため、300円にしておくことにしました。

 

 

2種類のお酒を利酒したのですが、さすがにそれぞれの銘柄と味までは覚えることは出来ませんでした。

 

面白いシステムがあることが判っただけでも満足です。お猪口はお土産に持ち帰ることができます。

 

そして、一旦ホテルに戻り、この日の収穫をチェックします。

 

スーパー巡りでは、その地方ドクトクのご当地パン的なものを探すのも楽しいのですが、福井県の「オーカワパン」というところの商品が並んでいるのをいくつか見つけました。

 

その中で選んだのが「ふんわりチーズマヨ」です。

 

 

もうひとつ。高山で人気の「なるせパン」というブランドも見つけました。

 

いそべぇ」というタイトルですが、ちくわパンをまるごと磯辺揚げにしたものなんだそうです。てっきりちくわの磯辺揚げが中に入っているのかと思ったのですが、意表を突かれました。

 

 

白川郷の展望台のお土産屋さんで買った「朴葉みそ」です。「白川郷」に行ったことが判るようなものが欲しかったので。

 

 

同じく「合掌賛歌」という合掌造りを模したまんじゅうです。会社で配ったのですが、結構好評でした。

 

 

飛騨牛入りカルパス」。これはスーパーではなく、駅前のファミリーマートで買ったものです。案外、スーパーでは見つけることができなかったんです。

 

 

「バロー」オリジナルの「若鶏の竜田揚げ風味の柿の種」です。これは嫁さん用のお土産。

 

 

これも「バロー」で買った「岐阜スタミナタンタンメン」。関東にもあるかなー、と思いつつ、ついつい。

 

会社での昼飯に食べてみたのですが、ニンニク感が結構効いていて、美味かったですよ。

 

 

そしてこれは名古屋のものなのですが、「浜乙女」の「お茶漬けのり」。案外、東京では見つからないんですよ。

 

 

そして、18時過ぎにホテルを出て、「でこなる横丁」に向かいます。

 

入る店は決めていました。「イノマル商店」というおでんのお店があったのですが、前日は誰もお客さんがいなくて入りづらかったのです。

 

でも、おでんなら独自のネタがありそうだと思い、今日はおでんと心に決めて向かいました。

 

この日は、先客がひとりいらっしゃいました。

 

地元の日本酒を熱燗でいただき、おでんをチョイスします。

 

特徴的なネタは少なかったのですが、車麩と、こも豆腐、そしてちくわぶをいただきました。

 

 

車麩は岐阜県のものではなく、新潟、北陸で良く見る具ですね。

 

こも豆腐は、スーパーでも目に付いた、岐阜県の馴染みの豆富のようです。こもでくるんで水気が抜けるので、少し固めなのと、スが多いので味が染みやすい、という特長があるようです。

 

ちくわぶがメニューにあることに驚き、試しに頼んでみたのですが、カットして冷凍したものをそのままおだしに入れて煮込んでいました。

 

案外味も染みていて、へえ。そのくらいで食べれるんだ、と感心しました。

 

おかみさんや他のお客さんとも会話しながら、高山独自のあげづけをいただこうという話になりました。

 

小さく切って、プライパンで温め、大根おろしと小口ねぎを添えたものです。

 

 

ああ。うまいな。油揚げを醤油味にして焼いた感じだけど、ちょっと旨味がある感じだ。

 

お酒は、地元の日本酒の熱燗とホッピーをいただいて、お客さんが増えて来たタイミングで早めに失礼しました。

 

流石にちょっと食べたりなかったようで、ホテルに帰ってから「ふんわりチーズマヨ」と「いそべぇ」を食ってしまいました。両方とも、イメージ通りで美味かったですよ。

 

この日も、大浴場でお風呂に入ってから、眠りに就きました。

 

つづく

 

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