前回の「信号機のない横断歩道は歩行者優先」は「運転マナー」ではなく、常識的な「交通ルール」なのですが、少しでも多くの方に見ていただきたい、と思い、ツイッターでもリツイートをお願いしました。

 

 

結果、普段の私のツイートに比べれば、リツイート数もクリック数も多かったのですが、ブログ1本書いてもどうなるものでも無いのだなあ、ということを痛感しました。

 

どこか共有できるような先はないかなあと、同じようなテーマで作成されたページなどを探してみたところ、まず、とまるんさんの情報が見つかりました。

 

下は、ブログの例ですが、信号機のない横断歩道で一時停止を促す活動にいろいろと取り組まれているようです。

 

続けて、栃木県警察 交通企画課(公式)のツイートも見つかりました。

 

 

いずれも、栃木県関連だったため、「何でだろう?」と不思議に思いました。

 

次に見つけたのが、下のWeb記事でした。

 

 

 

2020/04/11付けの、NHKの番組をベースにしたWeb記事のようです。

 

私はここで紹介されていた映像を見て、ショックを受けました。

 

信号機のない横断歩道の手前で停止したバイクの右脇から、後続のバイクや車が次々と追い抜いていく映像でした。

 

私は、前回の「信号機のない横断歩道は歩行者優先」で、同様の運転をする「軽トラジジイ」の事例をご紹介しました。

 

その時にも書いていますが、こんな運転をするのは、本当に頭のおかしい、ほんの一握りのドライバーだけだと思っていたのです。言ってしまえば、「煽り運転」をするドライバーと同じようなものだと思っていました。

 

ところが、この映像を見る限り、同じような運転をするドライバーは普通にいて、そしてそのことを認識しているドライバーは、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしていても、恐くて停まることが出来ないのだそうです。

 

これでは、いくら「信号機のない横断歩道は歩行者優先」であると認識しているドライバーがいても、状況が好転する訳がありません。

 

そして、「未来スイッチ」のWeb記事には、他にも有用な情報が含まれていました。

 

2018年の調査で、一時停止率が0.9%と全国最下位だった栃木県が、これを改善するためにCM作製などの活動に取り組み、2019年には13.2%と大幅に伸びたこと。

 

4年連続で一時停止率が1位の長野県で取材したところ、 実際に多くのドライバーが一時停止をしていたこと。

 

実は私も、長野県の72.4%という飛びぬけた数値を見て、「これって、測定する場所の交通条件なんかによっても大きく変わるよね?本当に公平な条件で測定してるのかな?」と疑問に思っていました。

 

しかし、このWeb記事を読むと、測定条件による差では無く、県民性や、そこで培われてきた文化や習慣などが反映した結果であることが判ります。

 

「運転手にとって快いこと、また歩行者にとっても快い体験を重ねていくことが、実はとても重要じゃないかなと思います」

 

つまり、実践を重ねることで、それが他のドライバーにも歩行者にも伝わって、行動の輪が広がり、より良くなるサイクルに乗っているのが、長野県の例なのです。

 

では、他の県では、それを良い手本にすることは全く無理なのでしょうか?

 

話を栃木県に戻しましょう。

 

下のCM第1弾「脱!止まってくれない栃木県」の取り組みなどにより、全国最下位は脱したものの、まだまだ十分とは言えません。

 

 

そして、2020年4月には、「まだまだ止まってくれない栃木県」としてCM第2弾が作成されたそうです。

 

 

自分が歩行者の立場の時は、止まってくれない車に不満を感じていたのに、いざ自分が運転する側になると、同じことをしてしまう、という、本当にあるあるなストーリーになっています。

 

そして、動画を見つけることは出来なかったのですが、CM第3弾も作製されているようです。

 

 

前回のブログでは、「一時不停止の車を捕まえるよりも、信号機のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者を優先しなかった車を捕まえた方がいい」というようなことを書きましたが、実際にそういう取締りをしているケースがあることも知りました。

 

 

たまたま栃木県は、2018年の調査で最下位になったことから、このような取り組みに力を入れているのだと思いますが、他の都道府県でももっと同様のアピールをして欲しいと思います。

 

おしまい

 

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