2015年11月17日放送の「マツコの知らない世界」、「板橋チャーハンの世界」の回に出演された刈部山本さん著の「埼玉「裏町メシ屋」街道旅」という書籍に触発され、私はかつて4本のブログを書きました。
1本目は、この本で紹介されていた町中華のお店を訪ね、そこのチャーハンとラーメンの普通さと美味さに感動した、という内容のブログです。
2本目は、普通ではちょっと入ってみようとは思わないような定食屋に行き、「普通盛り」と言いながら、普通では無い量のご飯に恐怖を覚えた、というホラーブログです。
3本目は、その定食屋に再訪し、かつ飲みにも行ってしまうというアドベンチャー巨編です。
4本目は、その定食屋で豚肉生姜焼定食を食べることで、この店の本当の魅力を知る、というハートウォーミングなラブストーリーです。
つまり私は、この定食屋にずっぽりとハマった訳です。
その後も何度かリピートしてはいたのですが、ブログで紹介するのはそれきりにしていました。
何故かと言うと、タイトルの付け方に行き詰ったからです。
そして、半チャンラーメンを求める旅を終えた私が、久しぶりにその定食屋を来訪したことで、新たなストーリーが始まりました。
私は、この店に行くとまず、多くの常連客がそうするのと同様に、白板に手書きで書かれたメニューを見ます。
そして、そこに魅力的なメニューが記載されていたら、それを優先的に注文します。
白板に書かれたメニューは、壁に貼られた定番メニューとはちょっと違った、その日だけのメニューになっているので、毎回新たなワクワク感を感じられるからです。
そんな風にして注文したのが、デミグラスハンバーグ目玉乗せ定食です。
箸で楽に切れる柔らかくて大きなハンバーグに、洋食屋さんも顔負けの深みのあるデミグラスソースがかかっています。
実は私は、この店のフライなどの揚げ物類だけはそれほど高く評価していないものの、それ以外の洋食メニュー、中華メニュー、和食メニュー、小鉢など、全般に高い評価をしています。
そして今回のデミグラスハンバーグも、私の予想を超えて来ました。
本当に満足できる味です。ご馳走様。
後日、今度は、定番メニューの中から、肉入りオムレツ定食をチョイスし、さらにオプションでポテトサラダを追加します。
以前に一度、飲みに行った時のつまみとして肉入りオムレツを注文したのですが、そのレベルの高さに驚き、定食でも食べてみたいと思っていたのです。
ポテトサラダも同様です。
つまみとしてもバッチリなのですが、定食のサブに迎えることで全体のクオリティをグッと押し上げてくれるやつです。
ここの肉入りオムレツの魅力は、何と言ってもその肉のボリュームと味です。
挽き肉なのですが、適度な大きさを残していて、肉感を主張しているところが何とも言えません。
汚い写真になってしまって申し訳無いのですが、オムレツ部を箸でつまんでも、中の挽肉が、そのボリュームゆえに零れ落ちてしまっていることが判ると思います。
そしてまた、大満足の昼飯となりました。ご馳走様。
実は私には秘めた野望があります。
この店の定食を頼む時、私はいつも「ご飯軽めで」と補足しています。
上の写真を見ても、とてもご飯が軽めになっているとは思えないでしょう。
なので、この軽めのご飯でも、十分にお腹いっぱいになってしまうのです。
でも、「普通盛りのご飯も一度は普通にやっつけてみたい。」これが私の小学生の頃からの長年の夢です。
あくまでも、何事も無かったかのように平然とやっつけて、颯爽と勘定するのでなければ意味が無いのです。
腹減りで本調子の時であればイケると思うのですが、なかなかコンディションを合わせるのが難しいのです。
そのために前日から軽めに済ませておく、という意図的な調整もちょっと違います。
あくまでも普通にやっつけたいのです。普通でない量だからこそです。
この浪漫が達成出来た時、またもう1本のブログが生まれることでしょう。
おしまい