ある日、スーパーの店頭で「アングッティ」なる商品を見つけました。
こちらがその証拠写真です。
消費期限の日付を見ると判りますが、7月初旬のことです。
当時は「山崎製パン」の新商品としてリリースされていたのですが、すでにWebには情報がありませんでした。
儚い命だったようです。
私のアイコンが、「たけや製パン」の「粒あんグッディ」であることは皆さんご存じだと思います。
「ロングセラー商品」と書かれている通り、たけや製パンの一番の看板商品です。
私はたけや製パンの大ファンで、他にもいろいろ好きな商品はあるのですが、一番判りやすいので、これをアイコンにしている訳です。
Wikipediaによると、たけや製パンは「1968年から山崎製パンと業務提携している」そうで、秋田のデイリーヤマザキには、たけやのパンがたくさん並んでいます。
たけや製パンの「バナナボート」は山崎製パンの「まるごとバナナ」をパクったものではないか?という話は良く聞きますが、下のWeb記事によると、バナナボートの方が先で、「技術交流の一つとしてまるごとバナナが誕生」したのだそうです。
【秋田】バナナボートとまるごとバナナの違いとは?たけや製パンの工場直売所で激安に
また「北海道チーズ蒸しケーキ」という商品は、山崎製パン、たけや製パンともにあって、恐らくこれは、山崎製パンの商品をたけや製パンがOEM販売しているものではないかと思います。
こんなことを知っていましたので、山崎製パンの「アングッティ」はたけや製パンの「粒あんグッディ」をOEM販売しているものではないか?と考えた訳です。
たけやファンとしては確認せずにはいられません。
早速買って試してみました。
「アングッティ」を食べてみて、うまくはあるものの、なんかときめかない。
「粒あんグッディ」とは別物であることは判るが、何が違うんだ?
気になってしまい、後日「秋田ふるさと館」で「粒あんグッディ」を買って食べてみました。
やっぱこっちだ!全然違う!
一番判りやすいところでは、パン生地のソフトさがまるで違います。
そしてあんこも「粒あんグッディ」の方が優しい。というか馴染んでる。
マーガリンも「粒あんグッディ」の方が少し塩気があって主張がある。このアンバランスが美味いんだよ。
という事で、食べ比べるとパン生地、あんこ、マーガリンいずれも「粒あんグッディ」に一日二日の長があることが判りました。
ただこれは、2つ並べて食べ比べれば、誰にでも判ることです。
今回のテーマはその話では無いのです。ここまでは前フリです。
「粒あんグッディ」には、「ミニミニグッディ」という姉妹商品があります。
これは、残念ながら東京では入手できません。秋田近辺でないと売っていないでしょう。
私も秋田に帰省した時にしか食べられません。
秋田に帰省中、息子と一緒に車でたけやパン巡りをしていた時のことです。
「なんか、おれ、粒あんグッディよりミニミニグッディの方が好きなんだよなあ。美味いんだよ。」と、ミニミニグッディを食べながら息子が言うのです。
「え?粒あんグッディとミニミニグッディってサイズが違うだけじゃないの?味違うの?」
「うん。なんか、ミニミニグッディの方がグッと味が濃い気がする。」
「うそお。ちょっと食わせてみ。」
あ。濃い。確かに濃い。
なんでだ?
「パン生地に比べて、中の具の割合が多いんじゃないかなあ。」
あっ!そうだ。確かに。これは同じ割合でサイズを小さくしてるんじゃない。ミニミニグッディの方がガワが薄いぞ。
もしかすると、地元の人にとっては常識なのかも知れません。
でも、少なくとも私は、息子に指摘されるまで、その事には気付きませんでした。
息子。すごいじゃないか。そういうのを発見するところ、やるじゃないか。
うちの息子、そういうところあるんです。どっちの方が美味いとか、どう美味いとか、結構的確に識別する特殊能力を持っています。
そういう特殊能力はどんどん伸ばしてやらなければいけません。
また何か新しいうまいものを見つけて食わせて、育てたいと思います。
おしまい