デイジイ」は埼玉県川口市に本店を構える人気のパン屋です。

 

2005年7月に「TVチャンピオン」のパン職人選手権でチャンピオンになったことで一躍有名になりました。
 
どのパンを食べても総じてレベルが高いのですが、一番人気でかつ私も一番お勧めできるのが「クロワッサンB.C.」という品です。
 
 
私は過去に5年間、飲食店紹介のホームページを運営した経験があり、そのため、一般の方よりは他の人に何かの味を伝えることに秀でていると思います。
 
ただ、この「クロワッサンB.C.」に関しては、言葉である程度正しくその味を伝えられるような表現を思い付くことができないのです。
 
いつも人に勧める時は、「とにかく不思議な感じのものなので、食べてみてもらわないと判らない」といった説明をしています。
 
まず、敢えて「デイジイ」さんのWebから、その商品説明をそのまま引用してみます。
 
アーモンドケーキをクロワッサン生地で包み、上にクッキー生地をソボロ状にしたものと、砕いたアーモンドをトッピングして焼き上げました。B.C.のBはバター、Cはクロワッサン、クッキー、ケーキを意味しています。農林水産大臣賞受賞。
 
いかがでしょう?これでどんな味の食べ物かイメージすることが出来るでしょうか?
 
恐らく、実物を食べた時の印象を正しく想像できる人はまずいないでしょう。
 
商品説明自体は正しいと思います。
 
周りはクロワッサン生地なので、まずサクっとした食感があり、その中からアーモンドケーキのソフトな食感が微妙に混ざり込みます。
 
そして上部のクッキー生地の少し香ばしい感じと砕いたアーモンドのパリパリとした香ばしさ。
 
上に降られた粉砂糖の甘さなどが一体化しつつ、それぞれの味が主張しつつ、口の中でいくつもの食感と風味が混ざり合うのです。
 
結局「食べてみないと判らない」というところに落ち着きます。
 
ただ、遠くから川口までこれを買いに行くだけの価値があるものなのか。
 
私は比較的近くに住んでいるので、以前から、お遣いものなどにも使って喜ばれていました。
 
でも、わざわざ期待して川口まで買いに行った人にまで満足感を与えることができるのか。
 
なかなか客観的な判断が難しく、遠くに住む人に勧めることは遠慮していました。
 
しかし、2017年2月に東京駅構内に「グランスタ店」が開店したのです。
 
つまり、遠方から東京に旅行や出張にやって来た人が、お土産にクロワッサンB.C.を買って帰ることが容易に出来るようになったのです。
 
川口市出身のパン屋が、東京駅の構内に支店を出せる、という時点で、どれだけのレベルの店かは推して知るべし、という感じでしょう。
 
これはもう、「人に食わせるべきうまいもの」のメンツの最上位に加えざるを得ません。
 
むしろ、関東圏以外の方が東京に来られることがあれば、是非この店のクロワッサンB.C.を東京土産にしてください。
 
うまく説明は出来ないのですが、それまで食べたことの無い類いの食べ物を経験することが出来ると思います。
 
おしまい