さて。
いよいよクライマックスです!
秩父今宮神社さまより
水麻(八大龍王神の御神徳)を、授かり
御神幸行列を組んで、秩父神社さまへ
戻っていかれました。
今宮神社さまの境内でしばし過ごした後
秩父神社の御田植神事を見るために
メンバーさんと一緒に
3人で秩父神社へ向かいました。
見逃すわけにはゆきません
境内の石畳の参道にはしめ縄が張られていて
結界で守られています。
縄のまわりをたくさんの人が集まって囲んでいました。
なんだか…
石畳の参道がきらきら反射して見えます。
まるで水面みたい。
私達が秩父神社に到着した時は
まさに神殿内で配膳の儀が行われていました。
後から教えてくださったのには
神社の拝殿内で食事ができるのは
この時だけ。そして神部の方々だけなんだそうです。
『御田植神事』午後三時頃〜(秩父神社境内)
御神幸行列が秩父神社に戻ると、
作家老は,今宮神社より授与された水麻を、
田の水口をかたどる「藁の龍神」の頭部に
供えます。
すると、境内の敷石に龍神様の御神霊が行き渡りそこは一面の水田となります。
拝殿では
神部一同の配膳の儀や
神職による坪割りが行われたあと,
神社境内にて御田植神事がはじまります。
菅笠・白装束の神部たちが
神社境内の敷石を田に見立て、
苗代作りから種蒔き、田植え、収穫までの
農耕儀礼を、田の調べに乗せて演じます。
山の神(水神)を田畑にお迎えし、
一年の豊作と生活の安堵を祈る
春のお祭りで、
埼玉県無形民俗文化財に指定されています。
頂いた資料から。
秩父神社御田植祭について
神社の祈年祭にあたる『御田植祭』は、
埼玉県無形民俗文化財に指定され
古くは旧暦の2月3日に
行なわれておりましたが、
明治6年の改暦によって一旦3月3日となり
その後4月4日に改められて
今日に至っております。
この神事は、
春の農作業に先立ち、
今年も豊作であってほしいと祈念し、
境内を神田に見立て、
苗代作りから種蒔き、田植え、収穫までの
模擬的水田耕作が、「田植唄」を歌いながら行なわれる予祝神事です。
春に山の神が里に下る民間信仰でもあり、
御田植祭保存会会員約50名が神部となり、
白丁を着装して奉仕致します。
耕作擬態に先立ち、
午後1時の「御本殿の儀」終了後、
神職、笛・太鼓を奏でる神楽師に
先導された神部らが行列を整え、
西方に位置する今宮神社へと
「券神事」(水乞い)に向かいます。
今宮神社で水幣に水神様を憑依して戴いた後秩父神社へと戻り、藁縄で作られ
鳥居下に飾られた大蛇の鎌首の下に
水麻を差立てることにより、
神田に水が満たされたことになります。
次いで神部達は御本殿で白飯・煮豆の供応を受け、
更に神職二名による「坪割神事」に
立会った後、
神田に向かい愈々御田植神事を執行致します。
この神事は埼玉県内では
低地の稲作地帯には見当たらず、
山間の秩父地方だけに伝承されていることが
注目されています。
また、
12月3日に執り行なわれる秩父神社例大祭
「秩父夜祭」
では、
縄の大蛇が御神幸行列の先頭を進み、
豊作をもたらしてくれた清らかな「お水」を、
武甲山の山の神にお返しに行く
新穀感謝のお祭(新嘗祭)でもあるのです。
・くろぬり(畔ぬり)
・肥料まき
・代掻き
・田ならし
作家老を先頭に、鍬を左右に振りながら田ならしの所作を行う。(所作は苗代の場合と同様)
・田植え
神部1名が鼻取竹(馬)で御田代の両側を尺取り、他の1名がその竹の端に藁で
印をつける所作を行う。次いで反対側も同様に行い、その後、神部らは「田植え唄」
・餅まき
田植えが済むと餅まきとなり、秋の収穫を表す。無病息災・開運招福をもたらす
縁起物の「お餅」をどうぞお受け下さい。
誠にありがとうございました。
以上資料より。
そして、
この神部の皆様方が素晴らしく気さくで面白く
全身全霊で、御田植神事をたのしまれていました。
とにかく一つ一つの作業工程が
端から端まで一往復なんですね。
かなりな距離ですが、
それを何回も往復しなくてはなりません。
作業によっては、腰を下げたままで移動。大変です。
それを皆様和気藹々と楽しげにされています。
そんな愉快で賑やかで楽しい雰囲気に釣られて
私たち3人も手拍子を始めたのですが。
『一緒に歌って盛り上げてよ。』
と歌詞を書いた紙を
手渡されてのリクエストをいただきました私達は……
もうノリノリで、かつ真剣に
田植え唄を歌うことになったのでした
神のみたまの 御年の苗
これがですね〜
神部の方々、人を乗せるのがお上手でして
折り返し地点前にいる私達の前を通るたびに
『いいわ〜。 がんばれるわ〜』
と、おっしゃってくださるので
俄然張り切る私達なのでした
中に入ってやりなよ。とまで言っていただきましたが
流石にそれは女人禁制なのでは?!?
と、ご辞退申し上げました💦
最後は収穫を祝う餅撒きです。
私たちは石畳の端にいたのですが
世話役の方々が、
『早よ前に行かないと、お餅なくなるよ。』
と、気にしてくださるのです
なるほど!
だからみなさま
早くから場所取りしてらしたのですね!
まぁ、頂けたら頂けたでラッキーだし
私達はなんかもう十分過ぎるくらい頂いたし。
くらいに思っていたら。
なんと、神部の皆様が
服の中にお餅を取り置いてくださり、端まで走って
持ってきてくださいました
で、次から次に来てくださるので
思いがけず、たくさんのお餅を頂いたのでした。
おまけに、馬まで!?!
『車?電車?』と、聞きつつも
『はい!縁起物だから、玄関に飾るといいよ!』
と、渡してくださった『馬』
種蒔きでの種籾や、
田植えで植える藁やら
たくさんたくさんの縁起物をいただきました。
私達は再度拝殿へ。
神事に参加させて頂いた御礼をお伝えして
まだまだ名残惜しい秩父神社を
後にしたのでした。
また来年も参加させていただきたく
よろしくお願い申し上げます。