久しぶりに超特大級の
不思議で不思議で、でも不思議ではない
出来事がありました。
それは
高幡不動尊さんでの
10時からの護摩修行中での出来事。
久しぶりのメンバー3人で
仲良くお出掛けを決めたものの
集合時間直前になるまで
行く場所が決まり切らないという
私達には、非常に珍しい事態におちいりました。
いつもなら
行きたい場所が最初に決まっていて
じゃあいつ行ける?って流れなのに
今朝は、先ず集まろう
それから決めよう!
電車で行くのか?車で行くのか?
から決めなきゃいけない!
なんとか車で行くことだけは決まり
とりあえず高幡不動尊さんに行こう!
それから、決めよう!
というなんとも不思議な流れでした。
私は
八王子不動尊さんは
今日は御坊がいらっしゃる日?なら、
お写経させていただきたいな。
お写経なら深川不動尊さんで一日中お籠りもいいな。
雨が止むなら大国魂神社?東伏見稲荷さん?
深大寺もいいなぁ…
でも、深大寺はついこの間みんなで行ったっけな?
と、あちこち浮かぶけれど
決め切れず、でした。
あーだこーだと話しながら
3人揃ったら
やっぱり高幡不動尊さんだよねと
高幡不動尊さんに到着。
10時のお護摩にゆっくり間に合いました!
護摩木を書いて
不動堂に上がると雨だからか私達だけ。
お護摩が始まる前には15人前後になっていました。
不思議な事が起こったのは
お護摩が始まってしばらくした頃。
観音経のあたりだったでしょうか?
突然
どすん、どすん、と、床が揺れるほど
床を踏みならしてお護摩の最中に
不動堂に上がってきた方がいたのです

象!?雷鳴か?!と思うほどのあまりの足音に
思わず振り返ってみましたが
みなさん静かに手を合わして
何事もないかのように座ってらっしゃいます。
嘘でしょ〜!!
誰も聞いてないの!?!
足音はどすんどすんと
私達の後ろを通っているようです。
右後ろを見て、真後ろを見て、左手を見たら!!



膨れ上がった真っ赤な身体に、腰布を巻いた姿
え!?!何!?っていうか誰!?!
赤鬼!?!





赤鬼のような?ものが内陣へ入る扉口から
少し腰を屈めるようにして潜って入っていきます
………
赤鬼さん…いいもんなん??
悪い人やったら、入られへんやんなぁ??
お護摩の火で焼かれてまうやんな?
え!赤鬼ちゃうの!?!
は!?

仁王さん?!?
仁王門にいる仁王さんなんか!?!
ムキムキ具合はそっくりかも!









そう思った瞬間
くるりと私の方を向いたのは
ギランとした眼を剥いて
牙!?!で捲れ上がった唇を
裂けたような口をガバッと開いてる!
これぞまさに鬼の表情!!
怖いー!!





我は*沙大王なり!!
ヒィ〜









頭がワンワン響く〜〜!!
お堂がビリビリしてる〜〜





赤鬼ちゃうん?
仁王さんちゃうん!?!
王が付くならいい鬼さんなん??
もう一度、漢字が頭にびたーん!と
送られてきましたが
じん?しん?
じんしゃ?しんじゃ?
じん沙大王?!?しん沙大王??
だれよー





聞いたことないしー!!
最初の一文字の漢字が
私の中に無い漢字で分かりません。
梵字?画数がめちゃ多いのか
黒々しててわかんない!
お不動様の後ろに入っていかれましたので
きっといいひと!
悪い人やったら、焼かれるもんね!!

お不動様は36童子を連れてはるねんから
その中のおひとりか!?!
などなど一人脳内劇場を
わちゃわちゃとやってるうちにお護摩は
終わっていました。
しばらく呆然としていたら、
私の右隣に座っていたコが
『ねぇ…お護摩の途中で、物凄い音しなかった?』
私が
『した!した!』
って言うのと、同時に1番右端に座っていた子も
『した!』
というではありませんか!?!
そしたら
右隣の子が
『やっぱり?!?凄い太鼓の音だったよね?!?』
というので、
私と1番右端の子が同時に
『え?太鼓?!?太鼓の音は聞いてない。
聞いたのは足音だよ。』
mっちゃん。
…同じ音を聞いてたんや…

彼女いわく。
お護摩の最中やのに、
めちゃくちゃでかい足音立てて
ズカズカ入ってくるから
ちっとは遠慮して
そっと入ってきなさいよと
睨んでやろうと思って振り向いたら、
奥の扉から内陣へ入っていったから、
御坊さんなんだと思ったわ。
御坊さんのくせに
えらい大きな足音立てんねんなってびっくりした!
というではありませんか。
……
あんな…。あれ御坊さんちゃうよ。
赤鬼みたいな真っ赤なでかい身体の鬼やった。


え!?鬼!?
え!?鬼!?
最初は赤鬼かと思ってんけど、
仁王門にいたはる仁王さんか!? と
浮かんだ瞬間、
ちゃうわ!って感じで
しん?じん?沙大王なり!!
って言ってきはったわ。
"じゃ"って、氵に少って書く沙悟浄の沙ね。
しん?か、じん?っていわはるのは
ちょっと漢字がわからへんけど、
大王っていったはるから、ええもんみたい。
お不動様を護ってはるうちの一人なんかも。
わからんけど。
知らんし。
聞いたこともないし。
という私の話を、普通なら
眉唾な話を、ふんふんと聞いてくれる二人。
そうなんやー!!
良い赤鬼さんやねんな!!
だって!

しかし、
一人は
私は大きな太鼓が何回か鳴ったように聞こえた。
といい、
一人は、
大きな足音を立てて、内陣から出てきて
背中を通り内陣へ入っていったように聞こえた。
という。
微妙に違うけど、
たしかに3人が3人とも同時に何かは感じたのには
間違いがない。
ふしぎなことやねー。
anちゃんと出かけたら、
こんなことばっかりやねーと笑いながら、
さて、どうする??
大日堂に行く?大師堂にいく??
それかどこかへ向かう?
あ!前にも行ったけど
また深大寺にお蕎麦食べにいく???
と話しながら不動堂から出たら。
明るい空から
まるで絹糸のような雨が
サッーと降っています。
夢のような景色です。
濡れないような気がするよね?
と言いながら出たら
結構濡れました。思っていた以上に濡れました。
絹糸のように見えて、やっぱり雨でした。
当たり前だけれどもさ。

深大寺??
行ったことないから行ってみたいかな?
近いの?
と二人がいうので、
え?一緒に行ったやん?
お蕎麦食べたやん?で、傘忘れて
取りに戻ったやん??蕎麦饅頭買ってたやん!?!
というと
??
??

誰かと勘違いしてない??
全く覚えがないんだけど。
…!!
!?…

うそやん…行ったことあるって!
今日みたいに雨降ってたやん…!
…無いと思うよ。
行ったらわかるって!思い出すって!!
と
行き先は深大寺に決定!!
そして。
そこで、出会ったのは
…
深大寺に行くことは決まっていたらしい。
続きは次のお話で。