3月10日月曜日
三回目といきなりに。
三回目にして、
今日の天気が目茶苦茶御機嫌麗しい事を知る。
世界はこんなにも明るいのにこれまでのアタイは一体何をしていたのだろう?
しかし眩しいのが余り好きじゃないアタイ。
その訳は色々あったけれど、
たった一つだけ挙げるとしたら、
生き心地みたいの感じないからだった。
未遂で終わったのはまさに不幸中の幸い。
夜道を走行中、突如現れた眩しい光。

そして咄嗟に急ブレーキし急停止。
ある意味遂げられず申し訳なかったけれど、
とりあえず最初だけなのかもしれない。
眩しく見えるのは。

何だか知らぬが胸がキュンとし、
自分勝手に身も心も引き寄せられて仕舞う。
それからのアタイはまさに脱兎の如く。
一切の無駄と妥協はなかった。
なけなしの100円玉をお財布から取り出そうとしたら、
それが一枚もなかった為、
とりあえず見つけた両替機まで走り、
それから両替されたばかりの100円玉達をぎゅっと握りしめながら、
きたみちを無心で戻り、
そしてガチャガチャをした。
ガラガラ、、ガラガラ。
そしてコトン。
出てきたのはコップのフチに舞い降りた天使。
コップのフチ子。

君は一体何者なんだ?
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)