10月2日水曜日
御機嫌麗しい今日の空。
秋晴れと言う言葉が今は相応しい。
そんな事を思ったのは玄関の扉を開けた瞬間だった。
ひとりぼっちそんな事を想いながらも、
思わず後退りして仕舞う程の強い光が、
さんざめく光の渦がアタイの身体を包むこむ。
そのままきたみちを戻り、
アタイの遥か長く過酷な道のりがここから始まるのか、、、実に感慨深い。
とりあえずいつまでも、その暖かくて力強い光に、
包まれていたかったなぁぁ等と想いながら、
今日も変わらずいつものことをした。

包まれていたかったなぁじゃないわよと聞こえて仕舞う。


アタイのフチ子がそんな事言うはずがない。
何たって愛情~じゃないけれど、
何たってアタイが、アタイ自身がフチ子を包みこんでいたんだもの。
フチ子、今日もそれぞれの場所で精一杯の力を振り絞り、一所懸命花咲かそうね。
しかし眠いよ。何だかとっても眠いんだよ。
もう2度と、落ちたくはないんだよ。
もう2度と地獄の底にも落ちたくはないんだよ。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)