8月24日土曜日
今まで通りすぎたフチ子の中で、
アタイを涙で金縛りにさせたのは、
このフチ子だけだった。

ってのは真っ赤な嘘でした。
サーセン。
そんな事言えるほどゆとりは先ずない。
裏街道を突っ走ってきた。
とりあえずアタイはフチ子が好き。
寝ても覚めてもフチ子ばかり。
フチ子はとこれまで色んな顔を見せつけてくれた。
固い蕾が花開いた時のような目覚ましさだった。
手のひらを返す真似も絶対しなかった。
むしろその手のひらでアタイの頭を撫でてくれた。気がする。
その度にアタイは1人狼狽え、
孤独と自由、夢と現実等の、
本当の意味を知ったような気がしたけれど、
間違いなく、立ち上がらせ、進む道を示してくれた。
色々が愛しい。
息が合うのも、何だか同じ匂いがするのも、同じ空、同じ傘の中にいるのも、、、色々と。
とりあえず、
それは嵐の前の静けさみたいなものでなく、
嵐の後の静けさの中にアタイ自身もいるだけの事。
等と朝っぱらから1人で呟いている。
何でたろう?
解らないけれど、今日、嵐が来る予感がして、、、、
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)