6月9日日曜日
二回目といきなりに。
個人的に好きな数字のニ。
その訳は一つしかなかった。
とりあえず一端パシャリした次の瞬間だった。

後は落ちるだけ。これ、投げた後だけどねと聞こえて仕舞う。
声の主は恐らくこのフチ子。
アタイの数ある宝の中の一つである。
とりあえず、確かに後は落ちるだけ。
登ってさえいればよっぽどの事が起きない限り、
落ちることはない。
何たって自分の意思で登り始めた訳だから。
でもそこに人生最大の喜びはなかったって訳かい?等とは、

最大の喜びは地上での生活にある!と、
聞こえて仕舞う。
声の主は振り向けばいるであろう珈琲女。
いきなり、なに?と思ったけれどひとまず大人しくした。
とりあえず今朝は二人の声を含め、
気持ち良さそうに眠る子供のような声も聞こえて仕舞う。
平和だな。ラブ&ピースだな。
とりあえず、
聞こえた声だけを筆紙に尽くしたのだった。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
『女の朝パート1740』シリーズ