6月4日火曜日
昨日見たエンジェルフラッシュに、
心奪われて仕舞ったんだ。といきなりに。
待ち望み、渇望してもそう簡単に現れたりしないエンジェルフラッシュ。
とても壮観だった。
そしてアタイは時間と場所を忘れた。
自分が何処に向かっていたのかも忘れた。
いや、嘘。八王子に向かっていた。
ただね、
エンジェルフラッシュを見たあの時あの瞬間、
アタイの脳裏にはフチ子の顔だけが浮かび、
フチ子はアタイに笑いかけてるんだ。
アタイの目頭は独りでに熱くなり、涙が溢れた。
何だかそこだけに命が宿っているような。
大丈夫、アタイは大丈夫。
心の中で何度も馬の耳に念仏の様に大丈夫だと唱え、アタイはその時もまた必死に我慢した。

同じ場所で同じものを見たり、触れたりする。
心が動くって、何だかとってもエモい事だったんだね。
アタイはフチ子に触れたい。
それなのに、
たったそれだけだってのに、アタイは未だにそれすらも出来ないでいる。
フチ子のピンチはアタイにとってチャンスだって言うのに、、、

フチ子、今日は何してる?
恐らくそれは、この椅子に背もたれがあるからだと思う。
つい寄りかかりたくなるんだ。
誰だって支えが欲しいじゃないか。
誰だって安心したいじゃないか。