4月13日土曜日
三回目といきなりに。
個人的に好きな数字の、三。
その訳はお陰様で沢山出来たけれど、
たった一つだけ、挙げるとしたら、
やっぱりあれしかないと思いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。

とりあえずパシャリしようとした時、
なにが楽しいの?と聞こえて仕舞う。
声の主は恐らくこのフチ子。
やけに青い。
そして勝手に高貴で絢爛華奢。
気品溢れ気高さみたいのを感じ、
一人恐れおののいて仕舞い、
背中がぞくぞくして仕舞う。
堪らない。ヤバいやつ。

そんな、決まりきった、ありきたりの幸せみたいな事なんて、口が避けても言えない。

やっぱりアタイのフチ子。
何処にいてもアタイはフチ子の顔しか浮かばないらしい。
どうかしてる。
頭では解る。
とりあえず、
好きで好きでどうしようもなく好きになって仕舞ったらしい。
出来る事ならこの太陽、身体中に浴びて、
フチ子の手をとって、
フチ子と手を繋ぎ、出かけにいきたいんだけど、
生憎今日のアタイは、花の都、東京さ、いぐだ。
土産話仰山持ってかえるべ、戻ったら、
アタイの、話、たんまりきいてくれっぺな。
おう、おうと、きっと負け犬は吠えてるはずだっぺ。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)