4月12日金曜日
そう言えば今日は花金。
お仕事がはけたとて、アタイの気持ちは何も変わらない。
それが良いんだか悪いんだかさっぱり解らないや等と思いながら、今日も変わらずいつもの事をした。

とりあえずパシャリ。
その次の瞬間だった。
一年生になったら、
一年生になったら、
友達100人出来るかな?
先輩!友達100人できた?
どうしたら友達作れるの?
先輩は、実質2年生でしょ。等と聞こえて仕舞う。
声の主はピッカピカの一年生みたいなこのフチ子と見た。

う~ん、何故わかったんだ?
恐るべしアタイのフチ子。
確かに今のアタイは、実質2年生。
強ち間違いでない。
漸く自分だけの時間が流れ始めたのは去年の春からだった。
あの時の解放感や達成感、歓喜はまさに、
百花繚乱に咲き乱れ、散り舞い上がる桜吹雪のようで、
この世のものとは思えない程、美しく強かったけど、やっぱり儚かった。

とりあえず、何かしないとと気が焦るけれど、
アタイの場合色々が追い付かない。
そんなに一所懸命お仕事しなくてもいいよ、
ちょっとお仕事の量減らせば等と言われることも先ずない。
とりあえずどうでもいい。
とりあえず誰に何を言われる事なく、
やりたい事、やってるだけで、拳を挙げて叫ぶものでもない。
ただやりたいことも中々うまくいかないから、
一人、悔しい思いをしてしまう。
でもそれがどうしようもなく楽しいんだから、困った。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
『女の朝パート1654』シリーズ