3月20日水曜日。今日は春分。でも寒い。
とりあえず二回目の今、
次のフチ子はこのフチ子にした。
とりあえずパシャリしたけれどやっぱり平和を感じて仕舞う。
そこに矛盾はないよね。
しかし無為で怠惰な時間だけが音なく、
絶え間無く流れていく気がした。
これまで聞こえていた筈の音さえも、
何もかもが聞こえなくなった気がした。
それなのに青き炎の煌めきさや、弾む旋律みたいのを独りでに感じて仕舞う。
まるで赤信号から青信号に変わり、再び進み始めた時のように。
しかし生足魅惑のフチ子マーメイド。
出すとこ出してたわわになったら、
アタイも本物の恋が出来そうかい?
出すとこ出してたわわになったら、
アタイも素直になれそうかい?
とりあえず最後にパシャリしたその次の瞬間だった。
目の前で真っ白な光がいきなり弾け、
アタイの瞳孔が大きく開かれた気がしたのだった。
落ちがないのだった。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
『女の朝パート1800』シリーズ