2月13日火曜日。
火の用心。マッチ一本火事の元。
アタイは決めた。
一体何を血迷っていたんだ。
元を辿れば昨日は月曜日、月の日。
アタイの日だったではないか。
とりあえず皆既日食とか、皆既月食とか、の本当の意味がわかり、、、、、。
色々感動し感激している。
とりあえずフチ子、
今日もそんなアタイに付き合ってくれてありがとね。
アタイは向き合う事に決めた。
フチ子はいつも無反応だったけど、同じような事だよ。
これ程まで美しくて、強くて儚いのは初めての経験。
頭では解っていたけれど、
まさか現実問題になるとは。。
とりあえずアタイのお尻にも実は火がついちゃった。
火がついちゃったって言うのに、何だか酷く冷静でいられるんだ。
まるで少年大志を抱け。
不思議だねアタイは少年でも少女でもなく、
ただの中年の女なのにね。
しかしどうしたものだろうか。
火を見る事なんてお台所仕事でしかないけれど、
その火は、暖かくて、強くて、太陽のようで、
どの角度から眺めても、全く変わらなくて、
身元不明で身も心も枯れ果てて、
一人玩具遊びをして欣喜雀躍として、
上っ面の付き合いも出来ないアタイだって言うのに、
何だか不思議と落ち着いて仕舞ったんだ。
フチ子にも解るでしょ。
変わらず風吹かしてくるから、
アタイも傾き初めちゃって、、、。
座りたくて、頑張って座った椅子から、
転げ落ちそうになった訳だけれど、
やっぱり寄りかかる事や頼る事だけは出来なかった。
フチ子にも解るでしょ。
迷惑かけたくないし、嫌われたくもないし、情けを乞われたくもないし、。
とりあえずごめんねフチ子。
フチ子はフチ子で、
変わらずそこでじっとしてていいからね。
でも風に飛ばされて、
落ちて仕舞わないように気をつけるんだよ。
とりあえず、
アタイは今日も火のない所に煙は立たぬ事に一人精を出さなきゃならない。
しかしフチ子に解るかな?
青い炎の勢いを。
青い炎はピュウピュウと音をたて、
ますます勢いづいてくるんだよ。
こんなアタイが、それを目の当たりにしたんだよ。
とりあえず、
火の様に燃え盛る太陽が、
闇の中で輝く月を照らし、お互いが輝き始めるように、
アタイもそんな太陽を照らしたいと思って仕舞った訳。
(いきなり、なに?
とりあえず持ちつ持たれつつ。
ワビサビ。
陰と陽。月と太陽。吸って吐く呼吸。
当たり前の事なんだけど。
とりあえずさっきから何だか撮られ捲ってる模様。
そういえば今日の私、パンツはいてたっけ?
ぱんちらしなきゃだめじゃない、私は。
とりあえずスキャンダルはいつだって風の便りみたい。
火の粉降りかかるのだけは滅法弱い。
自分勝手にバランスとって、調子乗ってんじゃないよって。
支配者になったつもりですか?
とりあえずアタイは大丈夫。
アタイは飛ばされないよ。寧ろ煽られたいの。
ありがとう。
何たってバランス感覚は割りと長けてる方だと思うから。
だから続くんじゃない(私たち)
でも決して傲り高ぶらない。
でも火の粉飛んできたら、謙虚で可愛らしくいなきゃ。)
(フチ子の心の声)
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)