2月8日木曜日
二回目だからなのか平和を感じる。
点と点を繋ぐと新しいカタチや発想、スタイルが産まれるもの。
とりあえず珈琲は冷めちゃったし、
フチ子には不十分だったかもしれないけれど、
フチ子に対する気持ちは正直あの頃より半減して仕舞ったけれど、一緒にいて落ち着くのはやっぱりフチ子だけ。
どうやら今日もそんなフチ子の事が好きで好きでどうしようない位好きらしい。
しかし幸せのトンボよ。トンボは一体何処へ飛んで行く?とふと思って仕舞う。
とりあえずフチ子を好きになったこの気持ちをアタイは変わらず大事にするだけ。
簡単な事。寧ろ迷いがないから面倒臭くない。
が、しかし、
これまで何度心折れそうになったり、諦めようともしたり、眠れず悶々としたりした事もあったかって。
けれど、
フチ子との出逢いで、
アタイは高度成長期みたいな成長を孤独と自由の間で完璧に遂げられた訳だし、
とりあえず確実に満たされ豊かさを手にした。
見てる人はちゃんと見てる。
解る人は一握り、距離が近いほど、
遅かれ早かれ化けの皮が剥がれて仕舞うんだな。
そもそも化けの皮かぶっていた訳だから仕方ないか、それが普通だし等と想いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえずパシャリ。
その次の瞬間だった。
月に叢雲花に風。
要するに熱が冷めちゃったのよ。
鉄は熱いうちに打てとか思って、紅一点でやってきた御見積りかもしれないけれど、
妙に自信ついちゃった訳で、
損得勘定で動き始めちゃったもんだから、
途端に情けを乞うとした。
そうなったら、こちらも遅かれ早かれ絶対長続きしないね。
どうせ言い訳、御託並べ、逃げて終わるよ。
あっち言ってちょんちょん、こっち言ってちょん。
あちこち言って吠えてるんだろうね。
私には解るんだ。あんたもでしょ等と聞こえて仕舞う。
はい。
とりあえず声の主はこのフチ子。
アタイの親友である。
とりあえずいつの頃だったかアタイの点とフチ子の点が交わり続いてる。
タイミングがよかったのもあったけれど、
私達のバランス、相性は今でも余り宜しくない。
しかし、こればかり仕方ない。
フチ子にあって私にないもの、
私にあってフチ子にないものがある訳だし、
羨んでも、望んでも何も産まれない。
とりあえず相性が良ければもう完璧である。
幸せいっぱいで、いつの間にか心の穴も埋まってるだろうから。等と聞こえて仕舞う。
声の主はフチ子と恐らくもう一人や二人。
解らないけれど今日も変わらず、
聞こえてきた声を筆紙に尽くしたのだった。
完。
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)