12月27日水曜日
三回目。
三回目にして漸くフチ子が顔を出す。
矢鱈と赤く見えるのはアタイの目が血走ってるのだろうか?
しかし好きな香り。
思わず小鼻が膨らむ。
とりあえずどうでもいい。
どんより薄暗く鉛色より全然いい。
寧ろかなりいい。
とりあえず、終わりでもあるから尚更嬉しいし、
フチ子はいつもと変わらないようにも見えるけれど何だか酷く憚れるのは何故だろう?
多分アタイが良くないのだろう。
偶々だとは思うけれど、フチ子と出逢い環境の変化も訪れた。
とりあえず黙って付き合ってくれてありがとー。
そしてひとりぼっちにさせてごめんね。
始まれたのはある意味終わっていたからかもしれない。
納得出来ないけど多分そういう事なのだろうな。
したら選択の自由はあったはずだろうし、
こんなにも胸が痛むはずがない。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
『女の朝パート1798.1798』シリーズ