10月14日土曜日
二回目。
とりあえず濃い目にしたんだ。
夜に比べて朝は早くやってくるからね等と、
一人呟きながら今日も変わらずいつもの事をした。
そしてパシャリ。
その次の瞬間だった。
二回目とか濃い目とかどうでも良くない?
朝が早いとかもどうでも良くない?
騒がしいのはもう嫌よ。
右手にビジネスバッグ、左手に粗品抱え、
来日も来日もあちこち走り回っては、、、、
とりあえずパシャリ。
声の主はこの子達か?
解らないけれどくぐもった声である。
でもちゃんと聞いてるらしい。
したら、、
もう充分よ。
お願いだからこれ以上は、、、。
臭いものには蓋をするって言葉の意味を知ってるならば尚更よ等と聞こえて仕舞う。
やっぱりフチ子だった。
フチ子が二人に見えて仕舞う位ちょっとお疲れだったけれど、
因みに蓄積疲労とダメージのダブルパンチ。
もっというならばダブルパンチどころではない。
とりあえずそんな事どうでもいい。
どちらにせよ自分が蒔いた種。
二枚舌みたいなへっぽこ嘘つきにはなりたくない。
どうせなら二枚貝のほうがよっぽどましである。
とりあえず、
いつだってどんな時だって、
アタイはフチ子に合いの手みたいのを差し伸べる。
さしあたり駄目な事じゃないよな。
とりあえずフチ子のおかげでアタイはちょっぴり強くなった気がするんだ。
何杯飲んでも、濃い目でも全く眠くならなくなっちゃったみたいだから。
寧ろ夜の方がアタイは、、、。
アタイって夜空浮かぶお月様みたいだね。
どう思う?フチ子。とか言っちゃって。
とりあえず狼のように遠吠えみたいのをしてみたい。
フチ子~、フチ子~、フチ子~!!
フチ子が好きだ~!!と。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
『女の朝パート1696』シリーズ