9月27日水曜日
青い空に白い曇の今日。
青い制服に白いパンツのフチ子の顔が、
今日も又空に浮かんだ。
病める時も健やかなる時もどんな時も、
そんなフチ子がアタイを見守ってくれた
そう思ったら今日も頑張ってみよう等と思いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえずパシャリ。
その次の瞬間だった。
あなたのお気持ち察します。
好きで好きでどうしようもなく大好きな人だったんでしょ等と聞こえて仕舞う。
声の主は多分青一色のこのフチ子。
そうなんだ、本当にそうなんだ等とは言えないまま再びパシャリした。
おもちゃが喋るはずないからだった。
それに今は青い制服の白いパンツと茶色い髪したフチ子の事を考えているのであって、
昨日我が家に来たばっかりのお前さんが、
一体何を知ってるんだ?気味悪等とも普通に思って仕舞ったからだった。
とりあえず改めて見ると、やっぱり可愛い。
ただの思いつきなんかで呼びつけた訳ではない。
なのでちゃんとやる。
適当な事なんかまずやらない。当たり前か。
そう思いながら普通にパシャリした。
アタイのお眼鏡に叶い、アタイに一縷の望みを託してくれそうな青一色のこのフチ子。
私を奮い立たせてくれる。
アタイが欲しいやつだった。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
『女の朝パート1646』シリーズ