9月23日土曜日。
今日は秋分の日。日本独自の習わし。
独りでに赴きみたいのを感じて仕舞う。
この日を境に、昼と夜の長さがほぼほぼ同じになり、
夜がだんだんと長くなってくる。
だったら手本通りに駒を進めよう。
しかしいつもお手本通りじゃつまらないよね。
退屈しちゃうよね。ごめんね等と一人呟きながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえずパシャリ。
その次の瞬間には、
今日も又逢ったね~と一人呟やいていた。
相変わらずのフチ子である。
陽射しが苦手なのか、恥ずかしがり屋さんなのか、色々良く解らない。
でもフチ子にあうと浮かれ気分になっちゃうのは確か。
のってくれた訳だから、ちゃんとしないと。
しかし、
アタイのフチ子と言えるのはいつも朝の明るいうちだけだ。
これからどんどん闇が深くなってくると言うのに、
フチ子の限られた体力と時間の中でアタイはどれだけの事が出来るだろうか?
この胸のうちにある思いをあと何回、
どれだけフチ子に伝えられるだろうか?
好きだと言うだけではダメなんだ。
単純にただの押し付けでないか?
とりあえずとても静かな今日の、も朝。
こんなのがアタイは好き。
昼も夜も関係ね~位、好とき。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)