9月14日木曜日
満ち足りた朝。
昨日まであったモヤモヤ、イライラが萎み、
雲散霧消した模様。
良かった。本当に良かったと思わずにはいられない
。
とりあえず今日も変わらずいつもの事をした。
お気に入りのマグカップに乗ってくれそうな、
フチ子を選びいつもの様にパシャリ。
アタイの頭の上に虹が現れる。
手と手を取り合い、笑いあった時のような感じに似ていた。
そして歌った。綾香のにじいろ。
これから始まるフチ子とアタイの物語~😃と。
ずっと長く道は続くよ。
フチ子の手を繋ぎ行ける所まで行くよ~。 と。

眩しい顔するフチ子。
そう。この顔も好き。
さらっとかわすような、ふと考えこんだ時のような、こんな感じ。
フチ子の関心は今、どこにあるのだろう?
それでもさっきまではアタイに向いていたことは確かである。
ドキドキしたのも束の間、とりあえず再びパシャリした。
やっぱり蜂に刺された時のような痛い音が耳に入ってくる。
大切にしないと。
でもアタイは痛いのよ。昨日だって大量の諭吉が飛んでった。
これからどんどん腫れてくるはずだよ。
腫れ物には触れるな。
でもアタイは笑うんだ。
笑う門には福来ると言う言葉とかを信じ。
そしてアタイが好きになったこの子でもあるし。
しかし、華がある子だと思っていたけれど、
蝶のように舞ってるのが、
この子の素顔なのかもしれないなぁ。
解らない。
色々知りたいと思いながら、
最後にパシャリしようとした時だった。
フチ子が傾きそこで止まる。
危ない、心臓が口から飛び出すとこだった。
あれ、もしかしたらもしかすると、
溺れたくなった?
今はだめだよフチ子、アタイは珈琲飲まなきゃいけないし、もう少しだけこの余韻に浸かりたいんだよ~等と言えないまま、
ワタシとフチ子の物語は一端終わったのだった。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)