8月1日火曜日
始まるのか~と一人呟きながら、
今日も変わらずいつものことをした。
その実、一人涙しそうになっていた。
端的に言うとやり終えたからだった。(一応)
哀しみや苦しみや実力不足の為に流す涙とは全くの別物で、
ある種の特別感や安堵と言うのだろうか?
それらを乗り越えると言うよりも、
目の前の事を一つ一つかたずけ、送り出してきたあの感じ。
一つの身体で何役もこなすのは一言大変。
360℃、何処を見渡しても、
早起き、お弁当作り、買い出し、料理、大量の洗濯、終わりがない家事に掃除に育児、挙げたらキリがない。
いきなり現実的。
とりあえず安堵。
又その事を知ってる人間がいると言う二重の安堵。自分が自分でなくなると言う恐怖を何度味わっただろうか?
恐ろしい位の不幸に落ちてゆくのは自明の理だった。
変わりはいるかもだけど、変わりはいない。
南無妙法蓮華経。
パシャリ、パシャリ、パシャリし続けてきた。
そして今日も。
誰もがそうするようにそうするしか能がなかったみたいだ。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子いないシリーズ)
(珈琲女シリーズ)