三回目。
………………………
フチ子、これで三回目。
どれだけ好きだろうと、
ありがとうかごめんなさいの、
どちらかを言えないのはムリ。
付き合うのは不可能。
このまま終わらせたいと思うなら、
変わらず朝の9時を迎えたらいい。
どうぞお好きに。
あんたに指示される筋合いはこれっぽっちもないわ。
はっ?
好きになったのはあんたでしょう。
私を必要と言ったのもあんたでしょう。
自分で見つけたご自慢の珈琲、
マンデリンを飲みたかったのもあんたでしょう。
これでも私は根入れ一生懸命やってきたわ。
私はあんたのアクセサリーでも秘密道具でもなんでもないわ。
朝っぱらから何寝ぼけた事言ってるの?
どうしたの?大丈夫?
しかし愉しいね。グッドなモーニング始まるね。
私のラブは何も変わらないよ。
6月30日金曜日。
今日も変わらずいつもの事をした。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)