4月17日月曜日。
始まりの月曜日。
覚束なくとも固い殻を背負いながら、
ちょっとずつでも進みましょうと一人心の中で呟きながら、
適当な玩具を選びながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえずパシャリ。
そして言葉が漏れる。珈琲美味しい等と。
鼻から抜ける雄々しい香り。
期待通りの暖かさと円やかな口当たり。
がらにもなく私の心に小さな光がやどかり。
いや、宿る。
とりあえず色々はしょるし、
今日初めて口にするけれど、
いきなりコップの上からすみません。
君の名は、コップのそこから失礼しますの、
目覚めのソコ子じゃなく、
まだ名もない腹ペコ青むしのフチ子である。←勝手に命名。
私がフチ子が背負ってしまったその重荷を軽くするよ。
だから安心して前に進むんだ。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(ソコ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)