2月9日木曜日。
時刻は間も無く午前8時。
見なきゃ良かったと想いながらも、
だったら8時だよ全員集合。
縁や~コーラヤット、ドッコイジャンジャン、
コーラヤと思いつき、
何となく目についたフチ子達を瓶の中から寄せ集め、それっぽいことをしてみた。
やっぱり束の間の勝利を味わう。
そして、並んだ、並んだ、チューリップの花が~
~どの花見ても綺麗だなぁ~と、
思い付いた歌なんか歌い、
次はどうしよう?等と一人考えながら、
その後の余韻に浸っている。
したらやっぱり不自然な事が起きる。
寄せ鍋も良いし、ちゃんこ鍋も良いし、もつ鍋も良いけれど、
人先ず珈琲で乾杯ね、
やばっ、うまそう。よだれがジュルリ。
しかし何でも最初が肝心だよね。
さもなく場も肝臓の働きにも問題が起きそうだし、
元も子もないわよねっ。
フチ子達三人とフチ子達のまとめ役みたいな声が聞こえて仕舞う。
とりあえず再びパシャリ。
そんなはずがないわよ。
迷い犬がやってきたみたいなの。
かなり老衰してるみたい。うん後から又連絡する。
とりあえず、
ウォーミングアップと言う名の腹ごなし程度に、
俺をないがしろにし電話してたフチ子からいってみよ~!!次々に合いの手が入る。
ありがとうだった。もう大丈夫と言いたかった。
そしてありがとう、もう大丈夫だと言ったら、
声の正体はまさかドリフターズの長だったのか?
長のセリフは、殆どの場合、次、行ってみよ~だ。
次が抜けてるよ、次が!ダメだこりゃ等と、
一人叫んでいる。
そして次の瞬間だった。
め~だか~の学校は~川の中~、
そっとのぞいて見てごらん、そっとのぞいて見てごらん。
みんなでお遊戯しているよ~と、又合いの手が入る。
ありがとうフチ子。もう大丈夫。
それに頼んでもお願いもしていないのに。。
出来るものならずっと耳をすまして聞いていたい。
何だか酷く心が落ち着くから。
とりあえず下手な鉄砲も数打っちゃあたるみたいだと思い、
次言って見よ~!レッツラゴー等と一人又呟き、
最後のパシャリ。
したら長は消えた。
180度向きを変え、
あばよっ、幸せになれよ等と言い残したような気がした。
ほっとするのもつかの間、
め~だか~の学校は~川の中~、
だ~れが一番とか、しらないよ~
だ~れが二番とか、しらないよ~。
二人一緒にコヒタイム~、
二人一緒にコヒタイム~と聞こえて仕舞う。
間違ってるのかもしれないけれど、
多分先人の背中を見て学んだのだと思う。
それとも、、、。と言おうとしたとき、
そ~っとのぞいて見てごらん、
そ~っとのぞいて見てごらん、
私達のパンツは白いんだよ~~
つーい、ついつい!と、又合いの手が入り、続いた。
しかし仲良しこよしで羨ましい。
あっちでもこっちでも。
対象が何であれずっと続けることはそんな容易ではないらしい。
ただはじめの一歩は、いつでもどんな時でも、
例え何処にいても、ワクワク、ドキドキ、ハラハラして仕舞う。
諦めや我慢が長ければ長い程、その想いは強い。
笑える。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(名もない人間シリーズ)