1月31日火曜日
何を思ったのか、悩み続けた日々がまるで嘘のようにと始まるアリスの名曲『遠くで汽笛を聞きながら』を歌いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
しかしその後の歌詞がまるで解らず、
ひたすら、悩み続けた日々が~、
悩み続けた日々が~、等と一人呟いていると、
一体全体何に迷うのか?という疑問に辿り着いて仕舞った。
要するに好きになって仕舞ったのだろう。
要するに心奪われて仕舞ったのだろう。
要するに見て見ぬふりが出来なくなって仕舞ったのだろう。
要するに目先の欲に走ったからだろう、
要するに自分勝手だったのだろう等と、
挙げたら霧がないけれど、
私は今、柿食えば鐘が鳴るなりばりに、
無煙のコーヒーロースターから放つ、
ピーっと言う音を一人待っている。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)