4月15日金曜日。
今日は花金。
そして花の命は短いぞ。
それが当たり前だぞ。
人混みの中でそう叫んだとしても誰も咎めない。
パシャリ。
とりあえず、花に限らず、短くても良いではないか。
短くたってあんたはその間充分に楽しめる。
洋服が素敵だとか、ほっぺたが柔らかそうとか、
その顔が堪らないとか、その手が好きだとか、
愚にもつかない理由を適当におしなべて、
束の間の満足感に浸り、天国を味わう事ができるのだから。
私からすれば、はい?そしてはい?
踏み台にされ、独りぼっち置いてきぼりにされた私は一体なに?
絶望しか残らない。
あんたはかす?目は節穴?
ブリキの鎧を着た兵隊さん?
もしくは金銀きらびやかな装飾品を着飾ったお姫様?
で、何がしたいの?だった。
先に手をかけたのはあんただよね。
私が欲しくて、買った。
黙ってないで何とか言ったらどうなの?
パシャリ。
アハハ、アハハ、大したものだ。
完
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