2月19日土曜日。
今日の日付をみた時大きな壁が立ちはだかった気がした。
可笑しくて笑って仕舞ったけれど、
もしこの壁に腕がついており、両手いっぱい拡げていたとすれば、迷わず飛び込んで、
そのまま押し倒して仕舞おうと思ったけれど、
四角い石像みたいな顔して、
まるで今日の薄曇りの嫌な天気っぽかったら即、やめた。
冷たくて硬そうで、最後は粉々になるのを待っている廃棄物みたいな壁に誰が好き好んで飛び込むか?
よっぽどの覚悟ないとまず、しない。
とりあえずストレスを感じる、の一言に尽きる訳だけれど、
その実、私は一人拳を握っていたのだった。
拳を壊し、血と涙を流しながら、
又してもこ壁をぶち壊せるのかと想ったら、
足の裏から脇立つような興奮があり、
もうたまらなかった。
永きに渡る恥とある種の平和からの解放。
だから、どれだけ血を流そうと、私は全力投球並に壊しにかかる。
とりあえず対象が何であれ、
何かを支える事に敵も味方もないし考える必要は何もない。
だけど、お前の場合はどうなの?等と一応聞いてみたいもするけれど、やっぱり無駄と落ち着いて仕舞う。もう良い大人だから。
とりあえず考える理由は嘘と誤魔化しを積み重ねてきた結果だ。
ご苦労様
とりあえず支える為に、
独りぼっち泥水飲む事なんて当たり前の事である等と想いながら、今日も変わらずいつもの事をした。
パシャリがこれあげる。と聞こえて仕舞う。
その次の瞬間には、大量の涙が溢れて仕舞う。
そして血で汚れて仕舞うけれど良いかな?とソッコー答えていた。
完
(書く女シリーズ)
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