9月6日月曜日。
始まりの月曜日だと思った時目の前が暗闇で閉ざされた気がした。
思い当たる事がありいつもの事だと気にはしなかったが、
暗闇と言ったら暗闇フィットネス、暗闇ボクシングにちょっと興味あり。
私の知る限りでは音楽が鳴り響いた暗闇の中で、
ゲームセンターのもぐら叩きのように、
サンドバッグと言うツールを叩くらしい。
全身の筋肉を総動員し脂肪燃焼や体幹力強化、
ストレスの発散になったり、リフレッシュになったり、色々と良いらしい。
暗闇ボクシング、1度やってみたいと思うけれど、
こんな歳だし、運動音痴だし、
きっと周りは新緑の若葉のような、
今どきの女の子達しかいなさそうだし、、、。
でも、最近の私は過剰なストレスが続き、
食べる飲むに走っている。
実際に走ってはいないけれど、突風雷神の如く、バブル時代さながら走っている。
行く手を阻む者は誰もいないから、
天下無双の唯我独尊のお一人様って言葉がまさに相応しい。
しかしサイレンが止んで仕舞った救急車が、
後から追いかけてきてくるような不安と恐怖は否めない。
とりあえず腰周り、お腹周りの肉付きが益々良くなって仕舞って、
小ぶりなバストが多少大きくなったのは良いけれど、
何だか気が進まないのは女性専用だからかしらね?
あっちでもこっちでも何故女性限定にするのかしら?
私には良く解らな~い。
と、シャッターを下ろした直後にフチ子が喋った気がした。
私からすれば大事件だ。
そして私の頭を酷く悩ます。
一体どうしたらこの子の気持ちを私は宥め、癒してあげられるのだろう?
しかしフチ子は今日も何も話さない。
次から次へと色々な問題が起きちっとも心が休まらないのだろう。
本当は白旗挙げて、
誰か助けて、
誰か私のこの手を握ってと言いたかっただろうし、
地に足がついたような、
世間一般的な生活も心の底から望んでいたのだけれど、
そうは出来なかったから、
今日もご自慢の白いパンツをチラ見させ、
私の興味や感心をひこうとあんな事しているのだろう。
こんな子に限って鍵穴をさす鍵が必要なのに。
何もならない。
何も産み出さない事位、フチ子自身も解っている。
それなのにそんなフチ子を見ているのが、
私はどうしようもなく楽しくて仕方がない。
この子となら、、、。
とりあえず見渡せば荒野。落ちたら最後。
必死な抵抗もフチ子の体力が底を尽きれば直ぐ終わる。
気丈なふりをしながらもフチ子の心には雨が降っている。
フチ子、私の幻覚と幻聴が治る迄もう少しだけ頑張って欲しい。
したら一緒に暗闇で、、、。
実は私は脂が乗った中年がタイプなんだ。
ダメ?
とりあえず、
私はフチ子が本当に落ちるその時まで、
ずっと側で寄り添っていたいんだよ。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)