8月25日水曜日もパシャリ。
いきなり幻聴が始まる。以下筆紙。
この際、僕に引っ掛かってくれる女の子なら誰でも良い。
僕は空っぽだ。心が寂しくて堪らない。
見た目こそは立派になられたけれど、
僕が誰かの為に本気になった事や、泥水被った事なんて、
考えてみれば一度もなかった。
本当に情けない。
自分勝手にも程がある。
これからは心入れ替え、考えを改めるぞ。
差もなくば何も残らない。
もしくわ同じことをまたしても繰り返すだけ。
朽ち果て、油まみれのお台所のこやしになり、
いずれ飽きられ捨てられるゴミになるだけ、、←マグカップの声。
パシャリ
あら、素敵なマグカップ。
丸みの帯びたフォルムと良い、滑らかな質感と良い、プチギラギラした感じも私好み。
こんな身近な場所に所にこんな素敵なマグカップがあったなんて知らなかったわ。
お仕事抜け出して来ちゃったけれど、
ここは私だけの秘密の場所にしよ~っと。
ここなら思う存分、羽伸ばせそうよ。
風が気持ち良い。それに何だか良い香りがする。
その為にやっぱりお仕事頑張らないと。
(ごぼごぼ、ばふー、カチッ)
あっ、そろそろ皆と所に戻らないと、、、、
皆も蛸部屋みたいなた所で窮屈な思いしてるし、、、
私は羽のおかげで救われちゃったな。
昔はぶよぶよ芋虫だったんだよね、、。←フチ子の声。
やったぜ!
皆と同じ様に僕にも天使が舞い降りる。
ちょっと年いってる気がするけれど、
僕には調度良い。しかし綺麗な羽だなぁ。
よ~~っし!キラーン✨💍✨
初めまして。僕はマグ。
僕は誰でも良いって訳ではないよ。
だから安心してね。
この僕ちんがちゃんと自分一人で選んだんだ。
そして君は僕の願いを聞いてくれた女神!
僕が本気だって事、解ってくれるよね←マグカップの声。
フチ子飛ぶ。
パシャリ。
やっぱり見た目どおりの丸みの帯びたフォルム。
そして猛々しい。けど支離滅裂。
そして何だか時代錯誤。汚染お膳折れ線。
いきなり、僕達、大人の関係だよね~ってとか言われたけれど、えっ!!
それ、誰かの言葉の丸投げ?
はてなマークが舞った、舞った。
羽があったおかげでパタパタ出来たけれど、
未だに業が煮え立つ。
えっ、ばかにしてるの?男尊女卑?
ね~、応答せよ。
応答が欲しかったんじゃないの?
とりあえずお腹だけは暖めとこう。
いつもの幻聴だった。
とりあえず私は、
珈琲とこのマグカップとフチ子が好き。
どこからどう見てもバランスが良いし、
これが自然だ。
わっ、わ~~~~~い、たまらな~い。
(………………)
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(マグカップシリーズ)
(珈琲女シリーズ)