8月20日金曜日。
いつもの席に座り今日の曜日を見た時、
今日ははなきんかぁと又思った。
しかし右を見ても左を見てもここに花はない。
嘘、本当はある。
しかしそれを証明してくれる人間がいない。
でも本当に花はある。
で?だから何?
はい、仰る通り。(・∀・)👏
とりあえず花がないのは当たり前である。
なんつうたって私が今をときめく花なのだから!!(・∀・)
と、一度は好きな人だけには言ってみたいし、
超絶イケメンに、本当に君は花のような女だ、
しかも花の中でも薄紫色の蘭が相応しい!!
なんて、良い香りなんだ。とか、
なんて言われ、
絢爛華奢な花束を頂いてみたい気もするけれど、
それはいつかの夢として大事にとっておく事にする。
だから、花に敏感に反応して仕舞うのだろう。
しかし、ガビーンしかない。
とりあえず、
私に花を活けるような、
俗に言うならば、出来る女の習慣みたいなものがないだけである。
仕方がない。
その変わりと言ったらなんだけど、
私は自分で珈琲を淹れる。
とりあえず、
珈琲がマグカップに満たされたら、
邪魔にならない程度にさりげなさを装って玩具を添える。
一言、花を活ける事と、同じであると思っているけれど、同じでないんだよな、
しかし釈然としないのは、まだ、珈琲を飲み、
味わってないからだけ。
そんなはなきんの朝、
今日も私は、マグカップに玩具を添え、
写真を撮ったのだった。
パシャリの後、
口惜しいよ!
でもこれをちゃんと受け入れなければならないの。
あなただって所詮、私と、同じでしょ。
だったら私みたいに耐えてみなさいよ。
と、いきなりソコ子に言われて仕舞う。
何たって私が、
上から目線で言われなければならないのか?
いくら考えても理解が出来なかった。
しかしソコ子を見て、私は笑って仕舞う。
ぷぷっ。
吉幾三!そう、それでよしいくぞ~よ。
あなたの身体、今まとまりちょっと軽くなったでしょ。
刺さりまくっていた棘がとれ、心が優しくなれたでしょ。
それで良いのよ。
しかし私からすれば羨ましい限りよ。
とりあえず今の私は身動きがとれない。
本当はここから救い出して貰いたいのだけれど、
今は、時期尚早よ。
タイミングが悪かったとか、やり過ぎたとか、
そんな情けなくて、誤魔化し、しかないセリフを言うアホもいるけれど、
結局、逃げたって事よね。
しかも恐れを成して。
一言、ご苦労様!
しかし私たちは違う。
お願いもしてないし、欲しくない事を差しでましく、押し付けられた。
間違った事なんて何もしてない。
要するに、ひた向きだからこそってもんよ。
そして私とあなたにはちゃんとこれがある。
実は今、私は二人の間にいる。
ソコ子と珈琲女の間で、
私は珈琲を飲みながら2人の会話を実は聞いている。
聞いていると言うか勝手に入ってくる。
付け加えるならば、時々、入ってくる。
こちらが求めなくても聴覚だけはとても敏感、、、。
きっと、私は好きなのだろう2人の事が。
きっと、羨ましいのだろう2人の事が。
欲しいものや、やりたい事が出来ない妬みとやっかみみたいなもので。
とりあえず、私はこの2人が、
何を考え、何をしたいのか、知りたいみたいだ。
そして私に何が出来るか全力で考え、
さりげなくやる。珈琲なんてもうどうでもいい。
おこがましいかもしれないけれど、
それが大人だ、万才!
しかし、話の内容や本筋まではさすがに解らない。
全てを聞くにも、初めから聞かなければ解らないし、それに時間もかかる。
私はそんな暇じゃない。
これとか、吉幾三とか、時期尚早とか、
一体なんの話をしていたのだろうか?
もしかして世間的にやばいやつなのだろうか?
しかし、私はある意味、今、両手に花だ。
はなきんに相応しい。ご満悦。
しかし目に余るなぁ、
糞みたいな珈琲の水面も、
本来の輝きを放っていきたようにも見える、、、。
完
(書く女シリーズ)
(ソコ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)