『女の朝パート1093』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆



8月19日木曜日。

遥か長い道のりを経て、

東京は墨田区の錦糸町のその駅に隣接されたビル、

PARCOの2階にあるスタバに、一人やってきた。

その道のりは予想外に楽チンだったが、

私のお尻から根っこが生えてきたような気がした。


とりあえず3月19日にオープンしたこのスタバ。

その事にも縁を感じて仕舞った、

3月19日産まれの私は、

一杯319円のショートサイズの珈琲を、

ここでは必ずオーダーする。

トリプルでサイクー(319→最高!)

奇跡のハットトリック達成だ。

サインコサインタンジェント!

そしてゴール、ゴール、又してもゴール!

夕方のニュースでそのゴールシーンだけがクローズアップされ、まさかのトップ記事となり、

流出されて仕舞いそう。

とりあえず他人事ではなく、

一人無駄に狂喜乱舞している訳だけれど、

珈琲を飲み始める前はいつも写真を撮る。

知る者ぞ知る私の行為。



パシャリは鳴らない。

鳴らない変わりと言ったらなんだけど、

私の目の前に、今、珈琲男がいる。

初めて見えて来た時から一度たりとも、

私と面と向かいあった事はない。

一瞬うろたえ、

しかし、本当にいつも胡散臭さく、

いつも白々しいから今すぐ消えてくれ!と心の中で叫びながらも、

やっぱり、気にしないふりをしたが、

私はやっぱり、知る者が、好きと、話を戻し、

珈琲という名の毒を自ら受け入れる事にしてみた。


やっぱりパシャリは鳴らないか。

私は今、

目の前に拡がる空をこうして今も眺めている。

そんな空を眺めながら、

オープン日の3月19日に、

このスタバに初めてやって来た時の空が、

暗雲垂れ込めた曇り空だった事を思い出している。

しかし今日は違う。

今日は空が明るく暑苦しい位蒸してもいる。

蝉の鳴き声だって聞こえてきそうだ。

夏だからそうだ。夏だから当たり前だ。





色鮮やかなスカイブルーの空に、

真綿のような真っ白な雲を、

私は目を細めながらちょっと加工してみる。

スマートフォンを操作しながらも、

私の肉体はしょっちゅう綿のようになられ、

しょっちゅう空に召されている時がある事を思いだし、

そんなときはそのように仕上げてくれた私を知る、

好きな者達の顔がやっぱり浮かばれてくる。

ありがとうと思った、あっちでもこっちでもそっちでもちゃんと向き合ってくれて。。

しかし、ラッキーは続いたな。

来た時、席は満席で、

そのまま隣の楽天地ビルへ移動をしようとしたが、

なんと奇跡的にひと席あいた。

しかも私が好きな一番隅っこ。

私は夢中で走り、そして荷物を置いた。

しかし、もう時間だ。




その後。


(僕は今錦糸町のスタバにいる。

いつからそんな噂が流れ、

何処から何処までどう伝わったのか知らないが、

珈琲を目の前にした瞬間、

珈琲の写真を撮る、

ある意味変な趣味をお持ちの女がいると言う噂がちまたで広がり、

僕は今日、それをこの目で見てやろうとこのスタバへやってきた。

ちまたや世間と言うのは猫の額程の大きささ。

それは一言、一枚の写真と言っても間違いでない。

とりあえず僕の目と脳ミソは、

自分で言うのも何だけれど優秀だと思っている。


兎に角、写真を撮る。

パシャリと言う僕みたいな男らしい音と共に、

女の子のような身体の小さなスマートフォンに、

それが一瞬でメモリされる。

その行為事態別に可笑しくはないし、

普通に考えてもやっぱり普通だと思うけれど、

噂が広まる位だから、

世間様の関心は、写真を撮ると言う行為より、

きっとその女に向いているのだろう、

きっと普通ではないんだと私は思った。

何か匂う。同じような匂いが。

だって僕のご自慢の鼻も、ピクピク動くんだから。

しかし僕とその女に縁はない。

何かしらの理由を考え、

きっかけを掴んでいかないと、一言、僕は宝の持ち腐れだ。

やっぱりそうだよな。

やっぱりそうだよな。

いくら考えてもやっぱりそうだよな。

したらそれがやっぱり答えになる。

本当はやっぱりなんて言葉を、、

本当はやっぱりなんて言葉だけはどうしても使いたくなかった。

何故ならば、それは僕自身の問題。

それ以上は恥ずかしくて、情けなくて言えたものじゃない。

しかし、そんな僕もちょっと大人になれたって事かな。

とりあえず、

普通にばりばりやってきて、

これまでずっと、やっぱり頑張り、生き抜いてきたつもりだ、、、。

だけど気がついたらこんな年だし、親も年だし、

だけ~ど~~~~と言いながら、

身体を左右に揺らしながら全力で万歳し、

ら~ら~なんて叫ぶような真似もできない。

そんな僕が今更、

やっぱりそうだよなみたいな事がうまく出来るだろうか?

あっち向いて、こっち向いて、液晶画面ばっか見て、誰よりも頑張ってやってきた僕が、、、

しかし、写真を撮る女なんて、ごまんといる。

あっちでもこっちでそっちでも、、、、

しかし、撮り終えた直後は皆が少し頬を赤らめる)






(書く女シリーズ)

(珈琲男シリーズ)