『女の朝パート1064』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

8月7日土曜日。

日付を見たとき、今日ははなの日かぁと思ったが、

顔の真ん中にある鼻しか想い浮かばなかった。

しかも自分ではない誰かの筋が通った綺麗な鼻。

今でもちゃんと思い出せる。

最近はマスクブームだからきっとその以前の記憶になる。

不思議な事だと想いながらも、今どうすることも出来ず、

仕方がないから自分の意識を自分の鼻に向けようとしたが、何故か思い出せなかった自分の鼻が。

とりあえず鏡を手にとりその自分の鼻を確認し

たら、一瞬の快楽を得られ、俺様になれることも解っているつもりでいたが、

そんな気にはなれなかった。

ある別の意味で、一言情けないからだろう。


とりあえずその次の瞬間には、

涙の数だけ強くなろうよ。

風に揺られている花のように。

自分をそのまま信じていてね、

明日は来るよ、君~のた~めに~と、

岡本真夜さんの名曲TOMORRWのフレーズが、

何処其処吹く風のようにいきなり頭をよぎる。

風の頼りか?良い知らせか!ギョッ!と思ったが、完全に気のせいだ。

部屋の窓は全て締め切っているはずだから。

それに涙を流した事なんてほんの数回。

角膜上皮障害とドライアイ、コンタクトレンズつけっぱなしで起きた朝。

とりあえず明日は来るよ、どんな時も君の為に、、、。

そうだね、明日は来るね、君の為にね、

と、消えかけた情熱が再び燃え上がるような、

烈々しい感情の揺れとかまるでない場所で、

私は、何夢みてんだよ、理想論語ってんじゃね~よと心の中でちゃんと毒づきながら、

いつもの事、珈琲を飲む準備に取り掛かった。


マグカップの中に珈琲を注ぎ入れている間中、

手先が震えてどうしようもなかったが、

私は今日も自分の感情を圧し殺し、

しかし、

すすり泣く声と共にありがとう、

でも自分が不憫でならない、でもありがとう、

僕も君に愛を注ぎたかったと聞こえていた。

声の主は多分マグカップ。その名も藤間・愚作(とうまぐさく。性別男。私より年上)

僕も君に愛を注ぎたかった?はい?過去形?

私はちゃんと注いできた!この手でちゃんとね!

年配者や年上を敬い話を聞く事は当たり前でしょ。

それにあなたも見てたよね。そこにいたよね。

この家に来てどれくらい経ったのか忘れて仕舞ったけれど、

お互い歳だけは重ねた。今更おっせんだよ!と、

又一人ぼっち心の中で吠えてしまう。


そして後からいつも一人苦水を飲む羽目になる。

破滅の刃が自分に切り落とされるのだった。



とりあえず黒歴史に幕をおろし、

そんな気持ちを経ちきろうと思い付き、

皆がやってる、そんなに好きでもない写真を撮ってみる事にした。

パシャリがひなげし!と聞こえる。

思いがけない事で驚いたが、

その次の瞬間には、歌の妖精、アグネス・チャンさんのひなげしの花が流れ始める。

最後は愛の涙は溢れそうよ。だった。

それはダメ!私は咄嗟に叫んでいた。

最後は、完だから。





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