『女の朝パート971』 | ☆らんちゃんブログ☆

☆らんちゃんブログ☆

落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

6月16日水曜日。

女は、2杯目の珈琲をグラスに注ぎ、

玩具を適当に選ぶと、何を思ったのか、

私の珈琲にカメラのレンズを又向けたのだった。




パシャリの後、フチ子が話しかけてくる。
右上げて、左下げて、カップのフチに座ってじゃんけんポン!
フチ子といると私は楽しい。
今日のじゃんけんも私の敗けだ。
フチ子に私はいつもカンパイ。
長渕剛さんの乾杯じゃなくてこっちの完敗ね。
兎に角時間を忘れる。
一緒にいてつくづく利口な、しっぽふりふりするわんちゃんのような女の子だと思う。
見た目はどちらかと言うと可愛らしいと言ったタイプなのかもしれない。
見る人にキュートと言う印象を与える。
茶色に染めた上げた髪が白髪隠しなのかは解らないけれど、
いつもちゃんと染まっており、
これまた純正ツインテールが似合う中年女と言うのは中々レアだ。
だから、普段接してる分には、
私はフチ子と言う女の子に対して何の違和感も感じず、ただ心地よい時間を共に過ごせるのだけれど
こんな時はやっぱり女同士ってよい間柄だなぁとお思う。
しかしフチ子は時より男の影を見せる。  



それが今日だ。
もしかするとだけど、
フチ子は私にヘルプサインを送っているのかもしれない。

いつもの幻聴だった。声の主は珈琲女。
確かにこの玩具はある意味レアだ。





(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(書く女シリーズ)