『女の朝パート714』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

何処の誰だか解らないが、昨日2月20日土曜日の朝、
私の前にいきなりあらわれた女がいた。
女は金のマグカップに私の大好きな珈琲を注いでいた。
何かの暗示なのかと思いつつも、
女は玩具のコップのフチ子を適当な感じで選び、
その後は、
私の大好きな珈琲にその玩具を慎重に、
かつ、何かにとりつかれた人間が放つようなまぁるい背中をし、
しかも私にその背を向けながら写真を撮っていたのだった。

実はここだけの話、
私ともう1人だけが知っている秘密がある。
それはフチ子✖️マグカップの相性だ。
この2つの相性が良くないと玩具フチ子はマグカップに乗っからない。
天使フチ子がマグカップの外に落ちるか又は中に沈むか、
それともマグカップが天使フチ子から離れ選手交代するのかのどちらである。
最後のカギは、とりつかれた女の手にかかっている訳だが、
何を考えているのか女フチ子だけは決して選手交代をしない。
兎に角、期待と不安に臆病風ふかせながらも、
夢が現実になった時はほっと一安心し神風でも吹き荒れたのであろう。


そしてその時の写真がこちら。⬆️
このフチ子は、
コップのフチに舞い降りた天使で、
コップの何フチ子だっけな~~、と、
1人間延びした様子でぶつぶつ呟きながらも、
その後は、何のフチ子だったのかを知る為なのか、
スマートフォン操作に夢中だった。
しかし悪戦苦闘しているのか、
珈琲には全く手をつけず、
1人孤独にその熱に全力を注いでいた。

時間がない、やらなきゃいけないこともあるのに、とかも言いながら、
私は、なかなか面倒な作業なのね、
だったらやらなければいいじゃんと、
私が背中をとんとんと叩き、余計なお世話かと思いながらも、教えてあげようとしたとき、
女の背中がいきなり震えたのだった。
この時の女は、
天にも舞い上がり2度と戻って来ないかもしれないと思わせるようなはしゃぎっぷりをした。
きっと何のフチ子だったのかが解ったのだろう。
兎に角1日たった今でもその時のあの女の記憶が私には新しい。
確かに、
私も1人の女として、同性として思う事がある。
もっと知りたいと思わせる女は、いるようで中々いないと。
言葉を変えれば、
もっと話をしていたいとか、
もっと寄り添ってみたいと思わせる人は、
身の回りにいるようで実は中々いないもんなのだと。

ともあれ、何のフチ子だったのかが解り、
1人優越感に浸り自己満女のご機嫌ちゃんで、
ちょっと痛々しいなと私が心の中で思っている時だった。
女が何かに気がついたのか、
紙とペンをいきなり出し、何かと真剣に向き合うような姿勢で、いきなり居住いを正したのだった。

そして1人又呟いた。
今度は気の病んだ夢遊病者みたいな感じな呟き方だった。

ごめん。
ごめんと言う言葉がいきなり私の耳に入ってきた。
ごめん?しかしこれはいつもの幻聴。
だから気に病む事ではないと思いながらも、
声の主が久しぶりに出したスタバの金のマグカップだったことは判明した。
やっぱりだと思った。
普段やらないことをすると決まって何かが起きる。
それが好転反射や何かのきっかけになってくれれば良いのだけれど、
そうでないと決まって良くない事が起きる。
その後、悶々とし暗い時間ばかりが過ぎ、
身動き出来ない孤独な時間ばかりが過ぎてゆく。
その闇は自覚あるないに関わらず益々膨れあがってゆくものだ。
仕舞いにはパンと弾け、夢を見ていた時と同様、一気に眼が覚め、何も掴んではいないのだ。
何かを為し遂げるのであれば、
その道すがら色んな事が起きるのは世の常。
でないと巻い種だって花咲かずに終わる。
でないと見返りや期待を求める。
でないと愚痴や文句、不満や悪態をつくようになる。
私には無縁だ。
だってずっと独りぼっちだったから。
独りぼっちが寂しいから何かにしがみつきたかった。
それをこれにしようとしただけなのだから。。
ある意味、腐女子です。
ごめんなさいね珈琲女さん。
さっきからあなたがそこにいるのは解っていたけど、
今はそれどころじゃないから知らんぷりしてました。
でもありがとう。わたしもあなたも、
腐ですけど 気持ち的には 富なんです。
貧しくも 心豊かに 落ちる淵、と、川柳をいきなり歌い、
とりあえずそ幻聴を記すと最後に呟き、
女は必死に筆紙に尽くし始めたのだった。


きっとその時書いていたのがこれ↓


ごめん。
僕は君を知らず知らず傷つけていたんだね。
僕は君に愛されている事を感じようとせず、
いつの間にか君の心を疑っていた。

ごめん。
君は僕を受け入れ、
僕の言葉に心開いてくれていたのに、
僕はいつの間にか君の前で勝ち誇っていた。

ごめん。
君は僕に寄り添おうとしてくれたのに、
僕に何を語りかけたら良いのかわからなくなっていたのだろう?

ごめん。
君は僕に愛されているのかが不安になり、
独りぼっちぺたんとしていたのだろう。
黙ったままの僕は、
知らず知らず君を孤独の淵に追いやっていた。
ごめん。又僕に笑顔を向けてくれるかい?
僕は僕が笑うことを忘れていたよ。


だった。

そして全てを書き終えた女の表情は、まるで女神のようで、
この世と思えないほどキラキラ輝いていたのだった。
そして女は呟いた。
私があくせくしながら調べあげたフチ子は、
コップのフチに舞い降りた天使ぺたんこフチ子だと判明し、
それがマグカップにうまくおさまったあと、
マグカップがぺたんこフチ子だけに向け、
愛の歌をを歌ったのだ。





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