『女の朝パート708』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

2月18日の木曜日。
朝、珈琲を飲む前に写真を撮っていた。


パシャリ。
聞き馴染んだ音が耳に届いた後、
色々が解らず目の前の画を暫く眺めていた。

先ず初めに、煌々と光り輝く夕陽のような、
赤く染色された葉っぱが私の視界に飛び込んでくる。
カレハである事に間違いなく、
枯れ葉は季節の変わり目や冬の到来を報せる秋のシンボルだ。
ある程度の大人であれば理解は出来る。
って事は季節は秋。
そして私の気が確かであれば、
オー・ヘンリーの小説『最後の一葉』と、
あの葉っぱが重なる訳である。

で、何故最後の一葉の中に天使フチ子がいるのかが解らない。
コップに舞い降りる事が出来るのはいつも孤独な天使と決まっている。
そして時間や季節を問わないのも特徴だ。
このフチ子は一体何者?何のフチ子?と思った次の瞬間、
消防士のフチ子、サンタクロースのコスチュームを着たフチ子、西武ライオンズのフチ子、など、
兎に角色んなフチ子がいた過去の記憶が私の目の前でゆらゆら揺れる。
あの葉っぱもだってそうだ。
珈琲の湯気も雲も風が吹けば皆ゆらゆら揺れるんだ。


兎に角いくら考えてもこのフチ子だけは、よ~、解らん。
Google先生に聞いてみようか、
それとももう少し考えてみようかと思った瞬間、
私の気持ちが再びゆらゆら揺れている事に気がつく。
そして諦め萎えていた気力が何処からともなく復活してきた気がした。

枯れ葉と孤独な天使。。
2つを掛け合わせみる。1人声にも出してみる。
しかし、
依然として私の頭に天使は巻い降りてこない。
そして、
私の身体と心の何処かに潜んでいる悪魔(幻聴と幻覚)もその姿を現さない。
両者、静かに大人しく、不気味な笑みを浮かべながら、
私の中で徹底的なそのタイミングを見計らっているように思えて仕舞う。
気のせいかと思いながらも私の背中には悪寒が走った。
さぶって思った。

コップのフチに鮮やかに燃える赤と孤独に萌える青。
赤は太陽や夕陽、情熱やパッション、
青は空や太陽、冷静や涼しさを感じる。
両極端であるが風でも吹いたら二人とも落ちるのは確かだ。
そんな危険と隣り合わせのその場所で、
生き方も立場も時間の流れも何もかもが違う、
フチ子は枯れ葉の中に守られ、
一体何を見つめ、何を思っているのだろうか?
やっぱり、このフチ子が何のフチ子なのかよ~解らん。

が、しかし、フチ子が掴んでいるそれは、
いずれ朽ち果てる枯れ葉だと言う事は解る。
きっと今のフチ子は、
今でも一人ぼっちで、息も出来ない程、
表情を失う程辛くて寂しい不安を抱えいる。
きっとフチ子には自分の未来には、
まだ沢山のゆらゆらと揺れる夢や希望の光の渦が見えるのではないか?



フチ子、あなたは一体何フチ子?
この日の朝、私の気持ちはゆらゆら揺れていた。





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